「相手の三笘対策もサンジロワーズに通じず、まずはプレーオフ初戦を制す」ベルギー・プロリーグ・優勝プレーオフ第1節 ユニオン・サンジロワーズ-アンデルレヒト

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ベルギーリーグはレギュラーシーズンを終え、上位4チームはいったん勝ち点を半分にしてから、ホーム&アウェーの総当たりで6試合を戦い、1位がチャンピオンズリーグにストレートイン、2位が予選3回戦へ、3位がカンファレンスリーグ予選3回戦、4位がカンファレンスリーグプレーオフという出場枠を争う。

勝ち点半分でなお2位のクラブ・ブルージュに勝ち点3差をつけて首位スタートとなったユニオン・サンジロワーズの初戦は、ホームで4位のアンデルレヒトと対戦。三笘は3-1-4-2の左WBで、町田は左CBで先発。対するアンデルレヒトは4-4-2のフォーメーション。

試合はいきなり動く。前半2分にサンジロワーズは右サイドから早いリスタート、クロスに飛び込んだウンダブのシュートはヒットしなかったが、後ろにこぼれたボールをニューコープが押し込んで先制する。

そこからはしばらく一進一退、10分にアンデルレヒトがPA内に攻め込んでシュートの場面はあったが、町田がスライディングでブロック。逆に12分、サンジロワーズが高い位置でボールを奪ってカウンター。ウンダブのスルーパスをヴァンゼイルが流し込み追加点。

その後は当然アンデルレヒトが攻勢、三笘はDFラインに下がって5バックで守る場面が増える。21分にはFKから三苫のサイドと通され、シュートが決まったかに見えたが、GKが弾いたボールをライン際でギリギリクリア、ノーゴールの判定。

しかし26分、右サイドにスルーパスを通され、町田がスライディングも切り替えされ、マイナスの折り返しをカレンに決められ1点差。37分にはCKから決定的なヘッド、こぼれ球のシュートと、2度サンジロワーズGKモリスが決定機を防ぐ。

後半早々、三笘からのパスを受けた町田がミドルも枠外。しかし6分、右サイドでの展開からスペースに流れたヴァンゼイルがクロス、ウンダブがPA内でキープ、左に出したボールにフリーで飛び込んだ三笘が押し込みサンジロワーズが3点目。

20分にはサンジロワーズが左サイドから折り返しをウンダブがフリーで合わせるもポスト直撃。後半28分にヴァンゼイルが下がって三笘が2トップの位置に移る。一度トラップからのターンでゴールに向かうシーンはあったが、見せ場はそれぐらいで42分に交代。

試合はそのままサンジロワーズが3-1で勝利、プレーオフの初戦でまず勝ち点3を獲得。2位のクラブ・ブルージュも勝利したため2位との勝ち点3差は変わらないものの、3位のアントワープとは勝ち点10差。また一歩チャンピオンズリーグに近づいた。

三笘は相当相手に研究されているようで、ボールを持ったら対面の選手は飛び込まずに縦を切り、2人目のカバーを待ってから対処というやり方が徹底されていた。なので、あまり三笘自身が突破できるような場面は無かったが、その分味方のマークが緩くなって間接的な貢献度は低くなかった。守備のデュエルにはまだ課題が残るものの、カバーリングは惜しまず走っていたので良しとすべきかな。

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