「香港のチームを相手にアップアップ、やっぱり吉田を穫るしか?」アジア・チャンピオンズリーグ グループJ ヴィッセル神戸-傑志

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タイのブリーラムで行われているACLのグループJ。ヴィッセル神戸の初戦は、既にチェンライ・ユナイテッドと対戦して勝利している傑志との対戦。

神戸は4-2-3-1のフォーメーションで、1トップが大迫、2列目がボージャン、中坂、郷家が並んだ形。イニエスタは体調不良で試合に参加せず。対する傑志は4-1-4-1の形。

試合は序盤から神戸がボールを支配。大迫のポストを中心に、ボージャン、郷家がワイドに張った形でしっかり基点を作って攻め込むと、前半15分にボージャンからのクロスに大迫が飛び込み、ボールは相手GKがいったんキャッチしたものの、そこからこぼれたボールを郷家が押し込み幸先よく神戸が先制する。

その後も神戸は終始ペースを握り、相手がほとんど前に出て来ないために、楽にゲームメイクが出来る展開。ただサイドチェンジまでは出来ても、そこからPA内に人を固める傑志の人海守備戦術を崩し切る事が出来ない。

前半30分を過ぎると、そこまで自陣でスペースを埋めるだけだった傑志は、神戸のCBにボールを持たせて、扇原や前線の4人にマンマークプレスを仕掛け、ボールを奪ってからのカウンターという流れを作り始める。

しかし後半になるとJリーグのチームあるあるで、神戸は慢心と疲れで足を止めてしまい、神戸のビルドアップが相手のマンマークで寸断され、なかなかスピードアップした攻撃を繰り出すことが出来なくなる。

ただ神戸が良かったのは、ボールを奪われても守備にサボる選手がおらず、すぐ自陣に戻ってカバーリングが出来ていた事で、後半22分にはカウンターから攻め込み小林からのパスを大迫が胸トラからシュートというチャンスを作る。

後半32分には、傑志もPAすぐ外の位置でFKという絶好の場面を迎えるが、ダミャノヴィッチのキックは壁に当たってわずかにゴール左へ外れる。神戸は前線をリンコン、汰木、日高、井上というセットに全とっかえするが、停滞した状況は変わらない。

38分にはアーリークロスからPA内でロベルトに合わされるが、流れたボールは誰も触らずゴール右に外れる危ないピンチ。しかしその直後に、神戸はスローインから汰木が股抜きのドリブルで左サイドを抜け出すと落ち着いてファーへパス、これを井上潮音がダイレクトで決めて神戸が大きな追加点。

後半ロスタイムには、GKからのロングボールを大崎がキープミス、菊池がスライディングも交わされ、シュートは槙野がブロックしたがこぼれ球をアカンデに押し込まれ1点差。しかし何とか神戸はリードを守りきり試合終了。

神戸は比較的良かったのは序盤だけで、得点を取ってからは人もボールもスローモー、失点には繋がらなかったが選手の致命的なミスも多かった。大事なグループリーグ初戦で勝ち点3を得られた事だけが収穫で、グループリーグは突破できるだろうが、決勝トーナメントへ勝ち進むのは相当厳しいと言わざるを得ない。やっぱ吉田をサンプドリアから獲得するしか無いのでは?

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