アギーレ監督が就任して最初の試合はヘタフェ相手に敗戦、いまだ降格圏に沈むマジョルカだったが、2試合目となる強豪アトレティコ・マドリー相手にまさかの大金星。
マジョルカのフォーメーションは5-3-2で、2トップの一角にイ・ガンインが入って久保はベンチスタート。アトレティコは3-1-4-2でグリーズマンとルイス・スアレスの2トップで、ジョアン・ロドリゲスはベンチスタート。
試合はもちろんアトレティコが圧倒的にボールを支配するも、ミッドウィークにチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦をこなした影響か、攻撃にスピード感が無くてサイドにはボールを運べるが、そこからは守備時は5-4-1の形で中を固めるマジョルカの守備を崩せない。
むしろマジョルカのほうが、カウンターから19分にダニ・ロドリゲスの決定機を作ったり、ロングボールをムリキに当ててセカンドボール狙いと、攻撃の狙いがはっきりしている。
後半からはアトレティコはグリーズマンとコケを下げてクーニャとレマルを投入。しかし早々にゴール前のこぼれ球をオリバンがボレーシュート、アトレティコGKオブラクがかろうじて弾く決定機。
そして久保は後半9分にイ・ガンインと交代で出場。後半13分にはピッチ中央でボールをキープして味方にパスするなど、アトレティコのDFに対して終始プレスを仕掛けつつ、ボールが来ると着実にキープしてファールをもらい、時間を稼ぐプレイ。
アトレティコは後半17分にルイス・スアレスを下げてジョアンフェリックスを投入。直後には久保のドリブルからワンツーで攻め込み、久保が倒されヴルサリコにイエローカード。19分にはスローインから浮いたボールを久保がシュートもうまくヒットせず。
すると後半21分、ババからの縦パスをPAライン上でマフェオが受けたところでヘイニウドに倒され、VARでPKと判定。これをムリキがオブラクのタイミングを外したキックを決めて値千金のゴール。
後半37分には左サイドで久保がフィードに抜け出し、トラップでカットインしたところを倒されるがカードは出ず。39分には中盤でのイーブンボールで出した足をコンドグビアに蹴られて今度はイエローカード。41分にはGKからのキックを久保が直接受けてミドルも大きくコースを外れる。
後半6分のロスタイム、結局10分まで引っ張ったがそのままスコアは動かず1-0で試合終了。ここまで7連敗を喫していたマジョルカだったが、アトレティコ相手にまさかの勝利、残留に向けて大きな勝点3となった。
久保はゴールは決められなかったが、攻守でインテンシティ高く体を張ったプレイで、確実にアトレティコを苦しめた。このレベルのプレイが続けられるなら、またスタメン復帰も遠くないように思う。