イタリアが北マケドニアに敗れてW杯出場権を失った事で話題になった、欧州予選プレーオフ。パスB決勝で行われたカードは、ポーランド対スウェーデン。
ポーランドの準決勝は、対戦相手のロシアがウクライナ侵攻のためにUEFA、FIFA主催の大会への出場権剥奪で自動的に勝ち抜け、スウェーデンはチェコを破って勝ち上がって来た。
フォーメーションは、ポーランドがレヴァンドフスキを1トップに据えた4-1-4-1、スウェーデンは4-4-2でイブラヒモビッチはベンチスタート。
試合はホームのポーランドがボールを回して攻め込むのに対し、スウェーデンはカウンターを中心に素早い攻撃で前半はがっぷり四つの展開。19分にはスウェーデンが高い位置で奪ってフォースベリが決定的なシュートもポーランドGKシュチェスニーがファインセーブ。
ポーランドも27分にSBキャッシュがPA内でフリーになるもシュートはダフって外してしまう。直後にはレヴァンドフスキがクロスをらしいトラップで収めるが、切り返しをカットされてシュートまで行けず。
途中からむしろスウェーデンのほうがポゼッションで上回る流れになるが、その後はどちらも大きなチャンスは無く淡々と流れて前半を終了する。
後半、いきなりスウェーデンはPA内でイサクのキープから折り返しをクルセフスキがシュートの決定機。しかしその3分後、左サイドからの折返しにクリホヴィアクとカールストロムが競り合い、カールストロムがファールをしたという判定でPK。これをレヴァンドフスキがGKの逆を突いてゴール。
その後はスウェーデンがボールを支配、10分にはスウェーデンがPA内でボールを奪うがクロスはカットされる。13分にもイサクのクロスにフォースベリがフリーでシュートもシュチェスニーが防ぐ。直後のCKからフリーでヘッドも枠を外れる。23分にはスヴァンベリがミドルもミートせずGKがキャッチ。
すると後半27分、GKシュチェスニーのキックからのボールをスウェーデンのCBダニエルソンがトラップミス、これをジエリンスキが掻っ攫ってそのまま右足でゴール、ポーランドが大きな追加点を決める。直後にもポーランドがセットプレイから立て続けに決定機、しかしここはスウェーデンGKオルセンが踏ん張って得点を許さない。
後半34分に、スウェーデンはとうとうイブラヒモビッチを投入。40分過ぎからはパワープレイを仕掛け、イブラヒモビッチにボールを集めるが多勢に無勢。ロスタイムにはレヴァンドフスキに決定機を作られるが、またオルセンが防いでそのまま2-0で試合終了。ポーランドはロシア大会に引き続き出場を決定、スウェーデンは連続出場を逃す事となった。
どこもそうなんだけど、スウェーデンが少なくなかった決定機をモノに出来ていればという感じはするけど、やっぱりホームを味方に付けたポーランドのほうが一枚上だった。今回のW杯ではポーランドは日本と同じポッド3なので、グループリーグで対戦する可能性は無いが、FWとGKがワールドクラスだけに調子がの波が当たれば大化けしそうである。