優勝候補と言われながらも、まさかの公式戦5試合未勝利と最悪の立ち上がりになったヴィッセル神戸は、鹿島アントラーズとホームで対戦。
神戸は両エースである大迫と武藤が欠場、イニエスタもスタメンで使えない苦しい布陣の神戸は、リンコンと佐々木の2トップを並べた4-4-2、鹿島は1トップが上田、2列目が鈴木優磨、荒木、土居の4-2-3-1。
いきなり鹿島は6分に上田が強烈なミドルも、飯倉がなんとかパンチング。その直後のCKからクロスをブエノの折返しを三竿が上手く相手の体を利用してヘディングを決める。神戸はDFラインからほとんど良い形で展開出来ない。リンコンにボールが入ればゴリゴリと突破の形は出せるが、単発で終わってしまう。
20分ごろから、神戸は佐々木がサイドに流れてボールを引き出す動きで攻撃のリズムを作るようになる。27分にCKの流れから佐々木がゴールを決めたかに見えたがオフサイド。36分にもクォン・スンテがパンチングしたボールを山口蛍がダイレクトシュート、しかしわずかに左へ外す。
鹿島もすぐに守備で対応、アンカーの扇原も封じられてまた神戸の攻撃が手詰まりになると、43分に上田が菊池と競り合いながら抜け出しシュートも飯倉が体でセーブ。
後半になって、いよいよイニエスタとサンペールがウォーミングアップしだしたところで、鹿島がボールを奪って上田にフィード、競り合ったこぼれ球を鈴木優磨がダイレクトで流し込み鹿島が2点目。ここでようやくイニエスタとサンペールが入る。
25分にイニエスタから美しいサイドチェンジのパスが酒井高徳に通るが、ダイレクトのシュートは上手く当たらず決定機をものに出来ない。後半40分には、槙野をFWの位置に投入して神戸はパワープレイの体勢に。
しかしチャンスは後半45分に小田が放ったシュートが正面を突いたぐらいで、後半ロスタイムは7分あったが神戸は最後まで得点を奪えず、そのまま0-2で試合終了。神戸はこれで泥沼の6戦未勝利となった。
神戸はほとんど光明が見えない厳しい内容。まあ三浦淳宏監督は森保監督と同じく、選手を並べて後は上手くやってねというタイプなので、主要選手が抜けるとあっという間に戦術練度も瓦解するのは必然。近いうちに三木谷オーナーのテコ入れが入るかどうか。
鹿島は、鈴木優磨が前線で体を張っているプレイがかなり効いている。まあ、ベルギーリーグでもポストプレイは通用していたので当然やれると思っていたけど、今さらJリーグのサポーターが驚いているのは逆にビックリ。みんな、あんまりベルギーリーグを見ていないんだなと。