現在10位でプレーオフ2圏内まで勝ち点6差に位置するシント・トロイデンは、7位のメヘレンとホームで対戦。シント・トロイデンのフォーメーションは3-1-4-2で、林は右のインサイドハーフ、原とクラウスの2トップという組み合わせ。対するメヘレンは4-2-3-1でスタート。
試合は序盤こそホームのシント・トロイデンが押し込む流れになったが、10分を過ぎると上位のメヘレンが完全にボールを支配。シント・トロイデンは林がDFラインまで下がってカバーする分厚い守備で何とか失点を防いでいる。
防戦一方のシント・トロイデンは、ようやく25分にFKからクラウスの折返しからテイシェイラがヘッドの初チャンス。しかし前半32分、メヘレンはカウンターからスルーパスからのクロスをテイシェイラがスライディングでカットしたのだが、それがカイペルスに渡ってしまいゴールを決められる。
シント・トロイデンも、35分にゴール前でのクラウスとのワンツーからコナテがシュートもGKが体に当ててセーブ。39分には原が縦パスを受けようと動いたところを倒され、ファン・ドロンヘーレンにイエローカード。逆に43分にはメヘレンのカウンターからハイレマンスがGKと1対1もシュミット・ダニエルが素早く前に出てナイスセーブ。
後半からテイシェイラに代えて香川を投入。林が右WBに移って、香川は右のインサイドハーフに入る。早速後半2分に林と香川が絡んでのクロスに原がオーバーヘッドシュートを試みるも空振り。
後半11分、クラウスの落としを拾った香川がクラウスにスルーパスも、わずかにオフサイド。15分には林からまさかのピンポイントクロスから香川が拾ったに見えたが味方と交錯。しかし後半16分、ブルースから右に流れた原にパスが通り、原のクロスをクラウスがファーサイドからダイレクトでゴールを決めてシント・トロイデンが同点。
18分には、香川のパスから原が落とし、ヤンセンスがシュートもGK正面。25分にはコナテの切れ込みからヤンセンスがシュートもわずかにゴール右。後半23分にクラウスが下がって林が上がり、原との2トップに変更する。
後半ロスタイム、シント・トロイデンはCKからマイナスでボールを受けた香川がドリブルからシュート、これは相手GKのファインセーブに阻まれる。これがシント・トロイデンにとってはラストチャンスとなって、そのまま1-1のソローで試合終了;
シント・トロイデン加入後は最も長くプレイした香川は、往年のような動きのキレは無かったが、ボールが良く集まってキープから確実にパスを配給、守備もデュエルまでは行かないがしっかりDFライン付近まで戻って献身的な働きを見せていた。
今までは中盤でボールを落ち着かせる事が出来たのはブルースぐらいで、ポゼッションを上げるには厳しい布陣だったシント・トロイデンだが、香川が入った事でクォリティが大きく変わる予感が出て来た。香川自身の調子もさらに上がって来るだろうし、これからが楽しみである。