「王者川崎に対し、横浜Fマリノスが堂々の横綱相撲で完勝」J1第9節 横浜Fマリノス-川崎フロンターレ

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どちらもACLに出場するため、早速ミッドウィークに前倒しで行われた第9節の横浜Fマリノスと川崎フロンターレとの試合。

横浜は4-2-3-1のフォーメーションで、前線は1トップにレオ・セアラ、2列目が仲川、マルコス・ジュニオール、エウベルという並び。対する川崎はいつもの4-3-3で、3トップはレアンドロ・ダミアン、宮城、家長で、チャナティップはインサイドハーフで出場。

川崎は開幕戦で露呈したチャナティップのポジショニング問題が修正出来ておらず、横浜はGKが参加した4バックでのビルドアップから執拗に右サイドから攻める展開。6分には右での展開からクロスにレオ・セアラが中で山村に倒されたように見えたがノーファールの判定。

チャナティップに加えて宮城も後ろに押し込まれて川崎の右サイドは攻撃が機能せず、18分にはダイレクトのアーリークロスからレオ・セアラがフリーになったがタイミングが合わずシュートが出来ない。

前半15分を過ぎると、チャナティップが明確に後ろへ下がり、川崎は逆に右サイドが全体的に上がった体勢にシフト、そこからは横浜を押し込めてペースを握る展開になる。

19分にチャナティップのクロスから家長がシュートもGK高丘が足でセーブ。29分には家長のクロスからレアンドロ・ダミアンが押し込んだがオフサイドと川崎がチャンスを連発する。

そして前半33分、川崎は橘田が左に流れたところに登里からの縦パスが通り、クロスをファーに入った家長が上手くバウンドを合わせてゴールを決めて川崎が先制、そのまま前半を折り返す。

横浜は後半12分、チャナティップが負傷でいったん下がった隙をを尽き、大きなアーリークロスを登里の後ろから飛び込んだエウベルがヘディングを決めて同点に追いつくと、その直後にもエウベルの突破からクロスを中へ飛び込んだ仲川が決めて逆転。

川崎はチャナティップを下げて大島、遠野、知念を投入するが、後半19分にレオ・セアラのクロスからマルコス・ジュニオールがキープ、それをエウベルがコースに決めて3点目。

ここから横浜は守備固めにシフトするが、後半17分に川崎が右サイドを崩して家長がクロス、これを知念が松原に競り勝ってヘディングを押し込み1点差まで迫る。31分には松原のミドルをGKが弾き、アンデルソンが詰めたがゴールならず。

ところが後半33分、仲川が左45度のポジションでパスを受けると、カットインからファーサイドに巻いて決める、いわゆる”デルピエロゾーン・シュート”を決めて再び2点差をつける。

2点差を付けられた川崎は、家長を下げて小林悠を投入。しかし横浜は40分にカウンターから水沼がシュートと攻撃を畳み掛ける。後半43分にCKからレアンドロ・ダミアンがヘディングを決めるも、佐々木が高丘を妨害したという判定でノーゴール。

そこから互いにオープンな攻め合いとなるが、後半のロスタイム5分は横浜が徹底して守りきり、そのまま4-2で試合終了。今シーズンは優勝を争うことになるであろう、ライバルとの直接対決はまず横浜Fマリノスが先勝した。

J1王者の川崎に対し、横浜は徹底して速いビルドアップからサイドで主導権を握る堂々の横綱相撲で勝利。川崎は、今シーズンの課題である中盤の守備強度不足をまたも露呈、中で止められなかった事でサイドを使われる悪循環になってしまった。ここからどう立て直すのか、鬼木監督の手腕が問われるところだろう。

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