現在15位で残留圏ギリギリに踏みとどまっているビーレフェルトは、7位のウニオン・ベルリンとホームで対戦。ビーレフェルトは4-2-3-1のフォーメーションで奥川は左SHで先発。ウニオン・ベルリンは3-1-4-2で原口と遠藤はベンチスタート。
試合はホームのビーレフェルトがウニオン・ベルリン陣内でプレーする時間が続くが、相変わらず「ファントム」と呼ばれる奥川にあまりボールは入らず、ほぼ右SHのヴィマーが組み立てに絡んでいる。
ウニオン・ベルリンはマンマークに近いガツガツと当たる守備で、たまに奥川へボールが来た時は、タッチ数は少なくシンプルにプレイしてフィジカルコンタクトを避けている。それでもオフ・ザ・ボールの動きは勤勉で、守備に戻ってゴール前に飛び込む動きは欠かさない。
36分にはウニオン・ベルリンがベッカーのドリブル突破からクロスの落としをケディラがシュートもバーの上と、両チーム初めての決定機。そこからはウニオン・ベルリンのペースになったが、どちらも得点は決まらず前半終了。
後半もウニオン・ベルリンのペースで始まったが、先制点を決めたのはビーレフェルト。後半8分にGKからのロングボールからヴィマーが奥川にスルーパス、これを冷静なトラップから右足でゴールに流し込み、自身3試合ぶりのゴールを決める。
この失点でウニオン・ベルリンは4-4-2へとフォーメーションを変更、SBが高く上がって分厚くサイドを攻めて来る。しかし後半18分、奥川が強い縦パスを上手くトラップ、味方に繋ぐがシュートは決められず。後半21分にアヴォニィのシュートはGKオルテガが足1本でファインセーブ。
後半30分に遠藤が2試合ぶりに投入。ポジションは左SHだが、SBが上がって来るためにほとんどシャドーのような位置取りになって、なかなか良い形でボールが回って来ない。
逆に後半33分に、はカウンターから奥川がドリブルするが後ろからリエルソンに倒されイエローカードを与える、36分にはまたカウンターからビーレフェルトはクリアボールを拾ったシェプフがシュートも、ウニオン・ベルリンGKルーテがギリギリセーブ。
ロスタイムには右からのクロスに途中出場のベーレンスがヘディングで合わせるが、GKオルテガがしっかりキャッチ。ビーレフェルトも相手のクリアミスを拾ったクリューガーがフリーでシュートも枠外。4分にはパワープレイの混戦からメーヴァルトがシュートも左へ外れる。
そしてそのままスコアは動かず、ビーレフェルトは奥川が決めたゴールを最後まで守りきって1-0で勝利。これでプレーオフ圏とは勝ち点3差、まだまだ安心は出来ないがまた一歩残留に近づいた。
奥川はボールタッチは少ないのにゴールを取ってしまうという、まさにファントムと呼ばれるにふさわしい活躍。しかし点を取るには守備をしっかりこなしながらも、チャンスにはゴール前に入る運動量、戦術眼が求められうわけで、単に守備をサボって前線にいるだけなら単なる幽霊になってしまう。でも森保監督は呼んでもきっと使いこなせないだろうな(苦笑)。
遠藤は久々にプレイしているところを見たけど、インサイドではほとんど仕事が出来ず。今やウイングはサイドの縦突破だけではすぐに対策されて通用せず、インサイドでも違いを見せないといけないので大変だ。ようやくここからスタート、頑張ってほしいね。
#ウニオンベルリン(@fcunion)#遠藤渓太(@keita_ed)選手からメッセージ????
前半戦は試合に全く出れず悔しい思いをしましたが、自分自身逆境には強いと思っているので。ここから残りのシーズン試合に出続けて結果を残したい。自分自身はまだ何も諦めていないので、頑張りたいと思います??@UDNSPORTS pic.twitter.com/mGtlCWYIF9
— UDN SPORTS (@UDNSPORTS) February 19, 2022