昨日はもう見るべき試合が無かったので、正月に録画しておいたNHK-BSの森保監督特番を恐る恐る見てみた(笑)。以下簡単に内容抜粋。
- 「トライする分、ミスも出るかもしれないよ。ミスをしたらみんなで取り返す。思い切って思い切って。さあ行こう!」と試合中の掛け声。
- 「今後の代表には、各ポジションのプレーモデルの確立が必要だと思っている。」
- サウジ戦の柴崎の致命的なミスには、練習中に20分間話しをして、ミスを生み出したのは自分のせいだと監督。
- オーストラリア戦の決勝点で、サブで起用した柴崎がゴール前まで詰めたプレイを監督は評価した。
- 当時、セルビアのクラブと契約解除した浅野を、拓磨は人やチームを裏切るような人間ではないと養護した。オーストラリア戦では決めてこいという言葉を一言かけて送り出した。
- 浅野曰く、「監督としても人間としても素晴らしい人だと再確認」。
- 選手と対話して、選手の能力を引き出す采配。細やかな心配りが選手たちの大きな支えになっている。
- 吉田は、「選手をよく見ている。ちゃんと見ているぞと選手に伝えている。なかなか選手の親身になれる監督はいない。」
- ハンス・オフトとの信頼関係。オフトの練習も生かしてもらっている。学んだ事は、サッカーは激しく厳しくハードワークしながら、かつ楽しむ。ポジションに役割がある。
- サッカー強国には戦い方のベースがあって、GKから始まる背番号ごとの役割があってチームが成り立っている、そういうベースのプレーモデルが確立されているべきだと思う。そのほうが選手が代表へスムーズにフィット出来る。
やっぱ前々から思っていた事だけど、この御方は選手にとって「良い兄貴分」ではあっても監督ではないなと。
それでも、現在選考されている代表選手にとっては素晴らしいのかもしれないけど、彼ら以上に海外で実績を挙げているのに選ばれない、選ばれても使われない選手にとっては地獄でしかありません。
合わせて、ブンデス1部のウニオン・ベルリンでインサイドハーフとして前半戦チームMVPを獲得した原口の怨嗟に満ちたインタビューも是非御覧ください(笑)。
今や現代サッカーはポジションレス、SB一つとってもカンセロや冨安のような選手もいれば、マルセロやアレクサンダー=アーノルドな選手もいる。背番号ごとの役割、プレーモデルなんて存在していないですからね。いつの時代のサッカー観なんでしょうか。
自らの視野、世界観というものが、現役時代の古い認識のまま代表という狭い範囲の中で完結している。戦術は選手に丸投げのチームなのに、プレーモデルもへったくれもあったもんじゃありません。定義を完全に誤解してませんかね?
まあ今まで嫌というほど感じていた残念感を、改めて太字で上書きされたような内容で、新年早々からゲンナリさせられた番組でしたとさ。