現在のプレミアリーグで2位と3位の直接対決というビッグマッチ。チェルシーは大黒柱のルカクがクラブに無断でメディアの取材を受けたペナルティで先発から外れ、1トップにハフェルツが入った3-4-2-1、対するリバプールは4-3-3で南野は怪我で欠場。
試合は互いにハイラインでのやり合いだけど、ホームのチェルシーがボール支配で優位に立つ展開。高校選手権とは違って適当に蹴るような事はほとんど無く、常にしっかり味方を把握してボールを繋いでいる。
前半7分に、リバプールのクリアをカットしてプリシッチがゴール前でフリーになったが、リバプールGKケレハーが上手くカバーしてシュートを防ぐ、すると9分に、今度はチェルシーCBチャロバーが頭でクリアしたボールをサネが拾い、冷静にGKを交わしてリバプールが先制する。
さらに27分、右サイドでサラーがアレクサンダー=アーノルドからのパスで抜け出し、アロンソをトラップで置き去りにして、そのまま角度の無いところからゴールを決め、リバプールが2点をリードする。
そこまで全く良いところが無かったチェルシーだったが、42分に右サイドでのFKがこぼれ球となり、これをコヴァチッチがダイレクトでクロスバーに当たって入るゴラッソを決めて前半のうちに1点を返す。
さらに後半ロスタイム、サラーへのヘッドをリュディガーがパスカットしてカンテがワンタッチパス、これをプリシッチが胸トラップからゴールを決めてあっという間にチェルシーが同点に追いつく。
後半6分、カンテのスルーパスからアロンソが持ち込みシュートもゴール右に外れる決定機。リバプールも12分にサラーが裏に抜け出しミドルシュートもチェルシーGKメンディがファインセーブ。その直後にはサラーとのワンツーからマネがシュートもメンディがまたセーブ。
逆に17分にはプリシッチのボレーをケレハーが鋭い反応で防ぐ。37分にはコヴァチッチが奪ったファールからマウントがFKを蹴るも壁に当たり、跳ね返りのミドルはケレハーがセーブする。
終盤はホームのチェルシーがボールを支配するが決められず、ロスタイムにはリバプールもチェルシーゴールに迫るが得点は無く、そのまま2-2のドローで試合終了。
まあ両チームとも見事なまでにチャンスは全てラインの裏を取った場面のみ。まるでサッカーとはハイラインの裏を取り合うゲームのように見えてしまうが、実際がそうなんだからしょうがない(笑)。
前日の高校選手権の場合は、同じ様に狭い中でロングボールの蹴り合いになっていたが、世界トップクォリティの試合では、その中で正確にボールを繋いで裏を取る技術と判断が求められるのだなと痛感する試合だったね。