「コロナだけが心配な、冨安の”ミスター・コンシステント”ぶり」イングランド・プレミアリーグ第17節 アーセナル-ウェストハム・ユナイテッド

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これから新年にかけて、恒例の過密日程が続くプレミアリーグだが、現在オミクロン株コロナによる感染者が激増中で、年明けまでの中断が噂されている状況。

試合中止になるカードがある中でミッドウィークに行われた第17節。現在6位のアーセナルは4位と好調のウェストハムとホームで対戦。アーセナルは3試合連続で同じスタメンの4-2-3-1。対するウェストハムも同じフォーメーション。

ウェストハムは守備時は4-4-2のゾーンを組んで、あまり高い位置からプレスをかけずボールの受け手にプレッシャーをかけてカウンターを狙うスタイル。しかし守るだけじゃなく、ボランチのライスがCBに、ランシニが中盤に下がってパスコースを作り、アントニオを基点にして攻撃を組み立てる、とても監督がモイーズとは思えないサッカーをする(笑)。

しかし試合の主導権はアーセナルが握る。ウーデゴールが右に寄り、冨安とサカとの3人でトライアングルを作って攻撃を組み立て、サイドチェンジを上手く交えてウェストハムのゾーンを揺さぶり、高い位置に上がったティアニーでチャンスメイクという流れが出来ている。

前半28分には冨安がボールリフトでプレスを交わして繋いだ展開から、サカからのパスを受けてそのままクロスと見せかけて反転、左足のクロスとおしゃれなプレイでチャンスを演出する。後半44分には珍しく冨安が縦に仕掛けてクロスもわずかに中と合わず。44分にはラカゼットのシュートをGKファビアンスキが弾いたボールにマルティネッリが詰めたが、ゴールの枠を外れる。

そのまま前半は両チーム無得点で終えたが、後半早々にラカゼットのポストからマルティネッリがDFライン裏へ抜け出し、ファーに流し込むシュートを決めてアーセナルが先制する。

ウェストハムはそこから逆襲、アーセナルは自陣にブロックを作って守る流れに。しかし後半22分、PA内へルーズボールに突っ込んで来たラカゼットにツォウファルが足を上げて引っ掛けたという判定でPK、そして2枚目のイエローで退場するが、ラカゼットのキックはファビアンスキがコースを読んで止める。

そこからは当然数的優位のアーセナルがボールを支配するが、ウェストハムはロングボールを放り込んでパワープレイ、これが意外とアーセナルに効いて押し込められる。が、42分にアーセナルは冨安がボールを奪ってのカウンターからドリブルで持ち込んだスミス・ロウが、DFディオップの股間を抜くゴールを決めて追加点。

あとは5分のロスタイムもアーセナルがきっちり守りきって試合終了。これでアーセナルはウェストハムを抜いて4位となり、トップ3とはまだ差があるもののチャンピオンズリーグ圏内へと浮上した。

冨安は「ミスター・コンシステント」とメディアからつけられた異名通りに、デュエル勝率100%、ファイナルサードでのパス成功数がチームトップと、堅実極まりないプレイぶりで勝利に貢献。コロナだけには気をつけて1月の代表戦に臨んで欲しいね。

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