マンU、エヴァートン戦と連敗を喫したアーセナルは、ホームで下位のサウサンプトンと対戦。前節はスタメンを外れたオーバメヤンは、今節は規律違反のためにベンチ外、図らずも前節と同じメンバーになった。対するサウサンプトンは4-4-2のフォーメーション。
試合はアウェイのサウサンプトンが序盤からハイプレスを仕掛け、6分には冨安のタックルを交わしたテラーがシュートを放つなど、立て続けにサウサンプトンが高い位置でボールを奪ってチャンスを作り出す。
ジャカやガブリエルらアーセナルの守備陣が、サウサンプトンのハイプレスに苦しんでミスを犯す中、冨安は落ち着いてしっかり中へパスを繋ぐ冷静さを見せるが、17分に冨安が上がったスペースを使われ、カバーに入ったサカがPAすぐ外でファール。しかしウォード=プラウズのキックはファーに外れる。
すると前半21分、冨安が相手のプレスを交わして中とワンツーの形になり、サイドに張っていたサカにパスを出してそのままゴール前へ駆け上がると、クロスを冨安の外に飛び込んだラカゼットがボレーで押し込みアーセナルが先制する。
さらに前半27分、サカから戻されたボールを冨安がダイレクトでアーリークロス、いったんはこれをティアニーがキックミスしたが、相手のクリアをティアニーが頭で繋ぎ、ウーデゴールがヘッドで押し込み追加点。
後半もサウサンプトンがスタートダッシュ、8分には冨安が1対2の状況に晒されるが、ウォーカー=ピータースの飛び出しにしっかり付いてスライディングでボールを奪い返す。14分にはCKに冨安がGKカバジェロと競り、こぼれ球をガブリエルが押し込むもオフサイド。しかし17分、今度は文句なしにCKからガブリエルがヘディングゴールを決めて3点目。
その後は勢いに乗ったアーセナルがガンガン攻め立て、20分にはCKから冨安が決定的なヘッドも横っ飛びでセーブされてしまうなど、サウサンプトンGKカバジェロとゴールポストに追加点を阻まれる。
30分を過ぎるとアーセナルはペースダウン、サウサンプトンに何度か攻め込まれるが、その勢いも長く続かず、残り10分ぐらいからアーセナルがDFラインでボールを回して試合をコントロール、そのまま3-0で試合終了。アーセナルが3試合ぶりの勝利で6位に浮上した。
冨安は、相手のプレッシャーにも動じず正確なビルドアップで2得点の起点となり、守備でも序盤は危ない場面を作ったが、そこからは完全に安定してセインツの左サイドを完封、安定したプレイで勝利に大きく貢献した。もう完全に安心して見ていられるけど、たまにはCBでプレイする姿を見たいよね。