前節はマンU相手に敗戦を喫したアーセナルは、現在8戦未勝利と絶不調のエヴァートンとアウェイで対戦。アーセナルはオーバメヤンがベンチスタート、1トップがラカゼット、2列目がマルティネッリ、ウーデゴール、サカの並びで、ボランチにジャカが復帰してトーマスとコンビを組んだ4-2-3-1。冨安ももちろん右SBで先発。
エヴァートンはベニテス監督のチームらしく、4-4-2で非常にコンパクトなゾーンを組んで、アーセナルは自陣でボールを持ってもなかなか縦にボールを入れる事が出来ず、サイドでチマチマとボールを運んでお茶を濁す、どこぞの代表のような煮え切らない攻撃に終始。
ビルドアップからボールが前に行かないので、ウーデゴールがボールサイドに寄って基点役になるのだが、そうなるとラカゼットが孤立してシュートまで持って行けない。トーマスとジャカは明らかに本調子で無く、攻撃面での貢献が低いまま。
前半25分ごろから、アーセナルの攻撃に慣れて来たエヴァートンがアクセルを踏み出し、左SBのゴッドフレイが前に上がってボランチのアランも参加、冨安が数的不利な状態に晒される場面が多くなる。28分にはそのゴッドフレイに冨安が顔を踏みつけられるアクシデントも、VARでお咎めなし。
そして前半44分にFKからリシャーリソンがヘディングゴールを決めたかと思われたが、VARでノーゴール。逆に前半ロスタイム、左サイドでラカゼットからのパスを受けて抜け出したティアニーのクロスを、ウーデゴールが上手くコースに合わせてゴール左に決める。
アーセナルは後半開始早々にも、FKからガブリエウがフリーでヘッドも追加点ならず。逆にエヴァートンは後半13分にスルーパスに抜け出したリシャーリソンがシュートを決めたが、これもVARでオフサイド。直後に、冨安の繋ぎからマルティネッリがGKと1対1になるが、アウトに逃げてのキックはゴールラインを割ってしまう。久保だったらゴールしていたのに（笑）。
さらにペースをアップするエヴァートンは、後半34分にトーマスのミスからボールを奪い、グレイのシュートはアーセナルGKラムスデールが弾いてクロスバーに当たるも、リシャーリソンが頭で押し込み同点。
アーセナルは後半38分に、エンケティアがクロスをフリーでヘッドもポストに当てて決定機をフイにすると、後半ロスタイム2分にホワイトが上がったスキにエヴァートンがカウンター、グレイがミドルシュートを叩き込み逆転。
後半6分のロスタイムが過ぎた7分に、アーセナルはカウンターから最後は右サイドでフリーになったオーバメヤンがシュートもゴール左に外れ万事休す。試合は2-1で終了し、これでアーセナルはリーグ戦2連敗となった。
もっとエヴァートンにやられていたかと思ったが、エンケティアやオーバメヤンの超決定機が入ってれば同点だったし、意外とアーセナルは健闘したんじゃないかと思う。が、リシャーリソンと比べても前線の弱さは深刻で、ボランチも以前から展開力が脆弱と、チャンピオンズリーグ圏内を目指すにはまだまだ力不足。
冨安は前半にパスをカットされてカウンターを食らった場面はあったが、ミスらしいミスはそれだけで安定したプレイ。だが攻める段階になると、どうしてもクロスの種類やドリブルのスピードなどSBとしては物足りないのは事実。そろそろ3バックやCBでの起用も考えて欲しいところだが・・・
