「マイスター長谷部のマジックで、昨シーズンの強いフランクフルトが蘇る」ドイツ・ブンデスリーガ第13節 フランクフルト-ウニオン・ベルリン

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シーズン序盤は得点力不足に苦しんだが、ヒンテレッガーの怪我で長谷部が先発に復帰してからは、みるみるうちに成績が向上、ここ5試合は負け無しで上位入りが見えて来たフランクフルト。前節のベルリン・ダービーでヘルタを破って好調のウニオン・ベルリンと今節は対戦。

この試合もフランクフルトは長谷部がリベロに入った3-4-2-1で、鎌田はシャドーで先発。対するウニオン・ベルリンも3-1-4-2のフォーメーションで、原口が右のインサイドハーフで先発。

フォーメーションのマッチアップ的に、鎌田がポジション的に浮くんだけど、原口が常に警戒して鎌田をマーク、削るまでは行かないが自由にプレイさせないぞという意識を感じる。しかし鎌田もピッチを幅広く動き、彼らしい足に吸い付くトラップで攻撃のリズムを作り、やっと調子が戻って来ている様子。

試合が動いたのは前半22分、フランクフルトはCKから相手の中途半端なクリアを拾ったソウが強烈なミドルを叩き込んで先制に成功する。25分にもコスティッチのクロスに鎌田がフリーでヘディングするが、わずかに体が伸び切ってクロスバーを越えてしまう。

29分もCKからヤキチがフリーになるもヘッドは枠を外れる。36分にも自陣からのカウンターでコスティッチがシュートもサイドネット。41分にもコスティッチのクロスにボレがドンピシャで合わせるもまた枠の外と、フランクフルトが怒涛の攻撃を見せるが追加点を決められない。

後半に入って、ウニオン・ベルリンはフォーメーションを3-4-1-2に変更、原口をトップ下に置いて攻勢に出ようとするが上手く行かず、13分に原口を下げ、交代で入ったペッカーを2トップに入れてクルーゼをトップ下に下げる。

すると後半15分に、スルーパスに反応したアウォニイの足をエンディカが引っ掛けてしまいPK、これをクルーゼが冷静に決めてウニオン・ベルリンが同点に追いつく。フランクフルトも交代で入ったパシエンシアが、後半25分にDFラインを入れ替わって抜け出すもわずかにパスと合わず。29分にパシエンシアがクロスに潰れて鎌田がシュートも相手に当たる。

そこからややウニオン・ベルリンのペースになったが、終盤は再びフランクフルトが攻勢に出ると、後半ロスタイムに鎌田のパスからアッヘが折り返し、パシエンシアがシュートも上に外す。さすがにこれはドローかと思われたロスタイム5分、コスティッチのクロスを前線に上がっていたエンディカが打点の高いヘッドを決めて勝ち越し、そしてそのまま2-1で試合終了。

フランクフルトは結果的にギリギリでの勝利だったが、内容的にはウニオン・ベルリンを圧倒。長谷部が高いラインを保ってウニオン・ベルリンにペースを明け渡さず、コスティッチ、鎌田と昨シーズンの躍進を担った2人が復調、点差こそ1点だったが内容的には昨シーズンのような強さが戻って来た。原口は守備に追われて攻撃面ではほとんど仕事出来ず、マイスター長谷部に完敗といったところか。

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