スタメンでバリバリ出場しているのに、全く代表に声がかからない奥川が所属するビーレフェルトは、ホームでリーグ4位の強豪ヴォルフスブルクと対戦。奥川は4-2-3-1の左SHで先発、対するヴォルフスブルクは3-4-3のフォーメーション。
試合は互いに激しく中盤で競り合う展開で始まるが、先制したのはホームのビーレフェルト。11分に右サイドでボールを持ったヴィマーが、そのままスルスルとドリブルで攻め込み、右へ流れた奥川に浮き球のパス、奥川は後方から来たパスに上手く右足をダイレクトで合わせる技アリのシュートを決める。
そこからはヴォルフスブルクがボールを支配するが、ビーレフェルトも粘り強い守備からカウンターを狙う。しかし28分に、奥川のゴールをアシストしたヴィマーが鼻骨骨折の影響でベンチに下がってしまう。
後半も最初からヴォルフスブルクが攻勢をかける展開で始まるが、8分にGKからのキックをクリアしたこぼれ球をビーレフェルトが拾うと、奥川が左サイドでマークに付いた選手の股を抜くスルーパスを通し、抜け出したシェプフが倒されPK。これをクロスがコースにきっちり決めて2点目。
しかしヴォルフスブルクもすぐさま反撃、後半17分に右サイドをドリブルで突破され、クロスをファーで待ち受けていたウェクホルストが決めて1点差、その直後にも右サイドで基点を作られ、ウェクホルストのスルーパスをヌメチャが決めてあっという間に同点。
この調子だと逆転も時間の問題かと思われたが、その後の連発する決定機はビーレフェルトGKオルテガが立て続けに防ぐと、35分には奥川が左サイドに飛び出してパスを受け、フェルナンデスのシュートに繋げる。そして37分に奥川は交代。
終盤はむしろビーレフェルトのほうが攻め込むシーンが多くなったが、結局そのままスコアは動かず2-2のドローで試合終了。これでビーレフェルトは順位こそ17位のままではあるが、残留圏の15位まで勝ち点3に迫って来た。
奥川は今期3点目で日本人選手ではトップのゴール数。フィジカルと高さは無いけど、守備には献身的に戻って攻撃では必ずゴール前に顔を出す運動量でチャンスをモノにしている。代表であれば原口役の後継としてピッタリだし、柴崎の代わりも出来ると思うんだけど、森保監督の視界には全く入っていない様子。鈴木優磨ともども、代表に呼ばない理由が無い選手だと思うんだけどね~。