「アルテタ監督が期待した”冨安ロール”は絵に描いた餅」イングランド・プレミアリーグ第9節 アーセナル-クリスタル・パレス

スポンサーリンク

代表ウィーク明けのアーセナルは、ホームでクリスタル・パレスと対戦。クリスタル・パレスの監督は、ベンゲル・アーセナル全盛期の中心選手だったパトリック・ヴィエラ。対戦相手ながら、アーセナルサポーターに拍手で迎えられていた。

アーセナルはぺぺが4-1-4-1の右SHに入り、冨安は右SBでこの試合も先発。対するクリスタル・パレスは4-3-3のフォーメーション。

前半8分、CKからぺぺが冨安とのワンツーで抜け出し、シュートはクリスタル・パレスGKグアイタが何とか弾いたが、ファーに入ったオーバメヤンがそのまま押し込みアーセナルが先制する。

しかし監督の指示なのか、冨安はマイボール時にはボランチのように中に寄せたポジションを取るのだが、そこでパスを受けてもボールの出しどころに困ってボールロスト、守備ではサイドのカバーに間に合わず裏を取られてボールを追いかけるなど、適応にかなり苦しんでいる。

そして比較的シンプルにプレイするサカとは異なり、ぺぺはとにかく自陣でさえ自分で持ちたがり、予期せぬタイミングでパスが飛んで来るので、冨安とコンビネーションが生まれる気配が無い。

前半20分を過ぎるとクリスタル・パレスのほうがボールを支配。アーセナルはCBの位置が低く、冨安が上がっても付いて来ないのでギャップが生まれ、その間にパスを通されてPA内までボールを運ばれるシーンが目立つ。

そのままクリスタル・パレスのペースで試合は続き、ロスタイムにはCKからのこぼれ球をクリスタル・パレスのギャラガーがゴール右隅にボレーを放つも、アーセナルGKがラムスデールがファインセーブで何とか決定機を防いで折り返す。

後半開始早々、この試合で冨安が初めてオーバーラップ、クロスも相手に当たる。クリスタル・パレスは後半5分、冨安からの横パスを受けたトーマスがバックパスをミス、最後はベンテケにシュートを決められクリスタル・パレスが同点。

冨安は後半18分に屈伸する場面があり、いかにも疲れが溜まっている様子。アーセナルは後半23分に、ウーデゴールに代えてラ・カゼットを投入、4-4-2にする。しかし後半27分、絵に書いたようなカウンターから最後はエドゥアールが決めてクリスタル・パレスが逆転する。

その後は、アーセナルが守備を固めるクリスタル・パレスに対してポゼッションで上回るも、後半42分にクロスがファーに流れてフリーのティアニーがシュートもクロスバー。このままアーセナルが負けるかと思われた後半ロスタイム5分、CKからこぼれ球をホワイトがシュート、これはGKグアイタが体に当てたが、詰めていたラ・カゼットが押し込み同点、すぐに試合終了。ヴィエラ監督もガッカリの結末となった。

代表帰りでいかにもキレが無かった冨安自身の出来も悪かったが、それ以上にアルテタ監督の指示に四苦八苦している様子が痛々しかった。監督にしてみたら、シティのカンセロのように偽SBとして攻撃の核にしたかったのかもしれないが、同じ右サイドのぺぺは猪突猛進脳筋野郎だし、オーバメヤンは消えまくりで、とてもポゼッションが出来るメンバーとは思えない。今期は割り切ってカウンターサッカーに専念したほうが、冨安もやりやすいと思うんだけどね~。

モバイルバージョンを終了
タイトルとURLをコピーしました