「森保ジャパンに欠けているのは、最後で点をもぎ取るための個人能力」UEFAネーションズリーグ 準決勝 ベルギー-フランス

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ネーションズリーグ準決勝のもう一方のカードはベルギー対フランス。ベルギーのフォーメーションは3-4-2-1で、前線はルカク、デ・ブライネ、エデン・アザールという並び、フランスは3-4-1-2でベンゼマとエムバペの2トップ、トップ下がグリーズマン。

試合はいきなりルカクが右サイドをドリブルで突破、折返しをデ・ブライネが合わせてクンデの足に当たってコースが変わったが、フランスGKロリスがファインセーブ。フランスも8分にクロスからパヴァールがシュート。

どちらも守備時は5-2-3の形で守るために、比較的自由に持てる中盤からDFラインを崩すかが試合のキーとなる。比較的静かな展開が続くものの、ルカク、ベンゼマの1トップに良い形でボールが入ると得点の可能性が高まる。

試合が動いたのは前半37分、左サイドでボールを受けたカラスコがPA内で仕掛けると、カットインから放ったシュートがパヴァールの股を抜き、コースが変わったのもあってロリスが反応できずゴールが決まる。さらに40分、縦パスを受けたルカクがトラップと見せかけてセルフスルー、反転して右足でゴールに蹴り込み2点目。

後半のフランスは、マイボール時に両WBが高い位置でサイドに張った5-2-3の形を取るようになる。12分に右サイドでエムバペが1対1を突破、クロスをグリーズマンが合わせるもシュートはゴール右へ外れる。

すると17分、エムバペの強引なドリブルから中でパスを受けたベンゼマが4人に囲まれながらも振り向きざまシュート、フランスが2人の個人技でゴールをもぎ取る。さらに後半21分、PA内でボールを持ったグリーズマンに対しティーレマンスが後ろから足を出したという事で、VARによってPK。これをエムバペが決めてフランスが同点に追いつく。

ベルギーも反撃、28分にはデ・ブライネの強烈なミドルが放たれるがロリスが何とかコースを変えてCKに逃れる。32分にはフランスがカウンターから連続のシュートもベルギーGKクルトワがことごとく防ぐ。

終盤は互いに疲れが見えてグダった展開になるが、フランスは41分にベンゼマとのワンツーからエムバペがシュートも枠外、ベルギーは43分にカラスコの抜け出しからルカクがゴールネットを揺らすがオフサイド。後半43分、ゴール正面20mの地点でフランスがFKをゲット、ポグバのキックはクロスバーに当たる。

すると後半45分、フランスがカウンターでグリーズマンから右サイドをオーバーラップしたパヴァールにパス、クロスはアルデルヴァイレルトの足に当たるが、こぼれ球を拾ったテオ・エルナンデスがミドル、ボールはクルトワの手に当たってゴールイン、とうとうフランスが勝ち越す。

ビハインドになったベルギーは、ロスタイムにバチュアイを入れるが戦況は変えられず、そのまま2-3で試合終了。フランスがスペインとのネーションズリーグ決勝にコマを進めた。

フランスやベルギーを見ても、やはり最後でゴールを決めるのは個人でマークを打開する能力が物を言う事を思い知らされる。今の代表は大迫、南野、鎌田、浅野といずれも単独で打開できる能力を持たない。それだけじゃまずいけど、久保、堂安、伊東純也らのドリブル能力が代表には必要だなと改めて感じた試合だった。

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