いつものアジア予選なら、日本の試合の翌日はライバルチームの試合を見て情報を得るのがパターンなのだが、サウジ戦を見た後ではとてもそんな気力など沸かないので、せめて目の保養としてDAZNでやってるネーションズリーグを見る事にした。
ミラノのサンシーロで行われたネーションズリーグの準決勝、イタリア対スペイン。ちょうど前回のユーロも同じ準決勝で対決、1-1のドローでPK戦に突入、イタリアが勝ち上がってユーロを制したのは記憶に新しいところ。
どちらもフォーメーションは4-3-3という事もあり、比較的オープンな攻め合いの流れになる。序盤はイタリアが攻め込むが、10分を過ぎると、スペインがサイドで基点を作ってニアゾーンを攻める攻撃でリズムを掴む。
育ったミランからPSGに移籍したドンナルンマは、イタリアホームなのにミランファンからブーイングを浴びて動揺したのか、ミドルにファンブルするもボヌッチがかろうじてクリア。しかし17分に左サイドを突破したオヤルサバルが、相手を抜ききらずに上げたクロスが、フェラントーレスにピンポイントで合ってスペインが先制。
イタリアは前半34分にショートカウンターからの折返しに、中でインシーニェが完全にフリーもシュートは右に外してしまう。さらにイタリアにとっては不幸な事に、41分にボヌッチがブスケツへの肘打ちファール、これが2枚目のイエローとなって早々に退場してしまう。
スペインは前半ロスタイムにまた左から攻め、オヤルサバルが中に入れてワンクッション経由してから柔らかくクロス、これをフェラントーレスがファーに頭で押し込みドッピエッタを決めて前半終了。
後半のイタリアは意外にも5-3-1のような形で守備を重視して来た。スペインがずっとボールを支配、シュートを打たれる流れに耐えていたイタリアは、1トップに巨漢アフリカ系のキーンを投入。18分にスペインはピノの突破からオヤルサバルがヘッドもポストのわずか左。
イタリアも何とかカウンターを仕掛けようとするのだが、チャンスと思ったらオフサイドになったりでイマイチ噛み合わず。逆にスペインが綺麗なカウンターから決定的なシュートも今度はドンナルンマが左手1本で止める。
ところが後半38分、柴崎のようにピノが頭でバックパスしたボールを拾われ、そのままキエーザはゴールへ一直線。最後はキエーザの横パスを追走していたペッレグリーニが押し込みイタリアが意地のゴール。しかし反撃もここまで、そのまま1-2で試合終了。これでイタリアの連続不敗記録は37でストップ、スペインがユーロの借りを返した格好になった。
イタリアはやはりボヌッチの退場がね・・・ボール回しに長けるスペインに対し人が減ったのは厳しい。ドンナルンマの動揺がチームに伝染したのかもしれない。それでもインシーニェの決定機が決まっていたらまだ分からなかったかな。まあこういう時はいつか来るよ。