「ファンが選ぶMOMに選出された冨安、ボローニャ時代からするとこれくらいは当然」イングランド・プレミアリーグ第6節 アーセナル-トットナム・ホットスパー

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開幕から悪夢の3連敗を喫したところで冨安が加入、そこから連勝を決めているアーセナルは、逆に3連勝から連敗中のスパーズとホームでノースロンドンダービー。もちろん冨安は右SBで先発、前方の右SHには、これまでのぺぺではなくサカが入った。

試合の序盤は、スパーズが激しくプレスをかけてアーセナルはバタバタしたが、ソン・フンミンへのサイドチェンジは冨安がきっちり競り勝ち、サカもフォローに戻ってくれるので、すぐにサイドの主導権を奪い返した。

前半13分、アーセナルはハーフカウンターからウーデゴールが中央をドリブル、サカに流してからのクロスに、左から中へ飛び込んだスミス・ロウがフリーで合わせて先制点をゲットする。

冨安はSBよりややインサイドの高めに位置し、サカにもウーデゴールにも出せる形を取りつつソン・フンミンを視界に入れ、サカにボールが入ったら積極的にオーバーラップしていたが、22分に冨安が上がった裏を突かれてソン・フンミンにシュートを打たれてしまう。

しばらくスパーズに流れが移っていたが、27分にアーセナルはカウンターからオーバメヤンのワンタッチパスからスミス・ロウが抜け出し、折返しをオーバメヤンが上手くファーに流し込んでアーセナルが追加点。

さらに34分、ケインのボールロストからアーセナルがカウンター、ウーデゴール、スミス・ロウと繋いでサカが右サイドを抜け出し、サカが切れ込んでケインが戻っていったんはスライディングでボールを奪われるが、それをすぐサカが拾い返してゴール。アーセナルが前半で3点目を決める。

41分に冨安はインナーラップから前残りするが、オーバメヤンのクロスは大きくて流れてしまう。42分にもレギロンにいわゆる裏街道を仕掛けるが、抜き切れなくてファールをしてしまう。

後半からスパーズは2人を交代、前半よりもソン・フンミンをサイドに張らせたために、冨安も引っ張られるポジショニングになる。が、それでもしっかりカバー、7分にはソンへのパスをカットして攻め上がり、クロスを放つが相手に当たってCK。9分にはCKから冨安がヘディングも勢いが無く防がれる。

後半16分にはハリー・ケインの強烈なシュートをアーセナルGKラムスデールが片手1本でセーブ、こぼれ球を冨安がきっちりクリアしてピンチを凌ぐ。しかし17分、ロングボールに冨安とケインが競り合い、ショルダータックルで飛ばされシュートを打たれたが幸いにもゴールを外れる。

後半25分に左インサイドハーフに、ブライアン・ヒルが入る。するとスパーズはブライアン・ヒルが左サイドに張り、ソン・フンミンが中に入った4-2-3-1のような形になる。すると後半34分、ブライアン・ヒルへの縦パスを冨安がカットするが、サカとの意思が合わずヒルに奪い返され、レギロンのクロスをソン・フンミンがシュート、ラムスデールは左手に当てるが止めきれず、スパーズに1点を返される。

しかしその後は冨安もちょこまか引っ掻き回すブライアン・ヒルに対して落ち着いて対処、ロスタイムにルーカス・モウラにロビングシュートを打たれるが、ラムスデールがギリギリ手に当てて防ぐ。アーセナルはノースロンドンダービーに快勝、順位もスパーズを抜いて10位に浮上した。

アーセナルが良かったというよりも、スパーズが失点して頭に血が上ったのか、どっかの代表みたいに前がかりになって中央にギチギチに集まり、ボールの出しどころに困ってミスからカウンターを食らいまくった試合運びのまずさに助けられた面はあったかなと。

冨安はこの試合でファンが選ぶMOMにぶっち切りで選出されたが、ぶっちゃけ選ばれるべきだったのはスミス・ロウかサカだろうなと。確かに冨安は良かったけど、ボローニャ時代もこれぐらいはやれていたしあくまで通常運転の範囲。ケインにやられかけたシーンは、イタリアでもルカクやイブラヒモビッチに苦しんだ形だったし、フィジカルやクロスの精度はまだまだ向上の余地がある。これで満足している暇は無いよね。

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