「コロコロゴール以外は”手抜き”プレイで波を作らせない吉田」イタリア・セリエA第3節 サンプドリア-インテル

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国際Aマッチウィーク明けのセリエA。ここまで2試合で1分1敗、無得点のサンプドリアは、連勝スタートを切った王者インテルとホームで対戦。

インテルはアントニオ・コンテからシモーネ・インザーギに監督が交代、ルカクも移籍したものの前線はラウタロ・マルティネスとエディン・ジェコの強力トップを並べた3-1-4-2のフォーメーション。サンプドリアは、五輪と代表戦に出続けた吉田がクラブでも4-4-2のCBで先発している。

試合の序盤はホームのサンプドリアがラインを高く上げ、素早くサイドに展開する攻撃で押し気味に試合を進めるが、15分ごろからインテルがジリジリとサンプドリア陣内へ攻め込む展開に。

前半17分、吉田とCBコンビを組むコリーがPAのすぐ外でファール、これをディマルコが左足で直接FKを決めてインテルが先制する。31分にもラウタロが飛び出し、吉田がマークに行くも一瞬間合いを外したスキにシュートを打たれるがGKアウデーロが何とかセーブする。

ここまで攻め手が無かったサンプドリアは前半33分、CKからのクリアボールが吉田の前に転がり、シュートはジェコの股を抜けてハンダノヴィッチも反応できず、そのままコロコロと転がってゴール、サンプドリアのチーム初得点は吉田の珍ゴールになってしまった。

インテルは前半44分に、サンプドリアのダムスゴーアがショルダータックルで倒されるがノーファール、そこからバレッラが2人を抜いてクロス、コリーと吉田がニアに引っ張られた背後に飛び込んだラウタロがドンピシャで決めてインテルが2点目。

しかしサンプドリアも後半開始早々、右サイドで折り返しを受けたベレシンスキが技ありのフェイントでマークを交わし、ファーへのクロスをアウジェッロが鮮やかな左足ボレーを決めて同点に追いつく。

後半8分にもハカン・チャルハノールがど真ん中でフリーになって、そのままシュートも余裕があり過ぎて左に外してしまう。サンプドリアはそこから盛り返し、12分には右からのクロスに中でカプートが合わせるも上手くヒットせず。

サンプドリアは後半28分に、左サイドを抜け出したアスキルドセンがシュートもライン際でダンブロージオがクリア。インテルもその後にホアキン・コレアがシュートも吉田が間一髪カバーする。その後は一進一退、決定的なチャンスは無いままに6分のロスタイムを消費して試合終了。

吉田は常に落ち着いたプレイで、ジェコへのハイボールに対しても冷静に対処。あまり全速で走るような場面は無く、良い意味で”手抜き”が出来るようになって、過密日程でもコンディションの波を作らず平均レベルの高いプレイができるようになったのは経験の賜物と言えるだろう。10月もまた代表戦があるので、これからもほどほどに頑張っていただきたい。

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