「Jリーグ仕様の守備で危機を迎えるも、シュヴィルツォクのハットトリックに救われる」ACLベスト16 名古屋グランパス-大邸FC

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昨日から始まったACLの決勝トーナメント。去年は日テレ有料チャンネルに囲い込みをされてほとんど見られなかったが、今年はDAZNが放映権を獲得してくれてありがたい。

ベスト16は一発勝負の試合で、グループGを首位で突破した名古屋は、グループIで川崎に次いで2位になった大邸との対戦。名古屋は4-2-3-1のフォーメーションで、大邸は3-4-1-2の形でセット。

いきなり前半5分、名古屋は守備の寄せが甘くなってエジガルのポストからボールを拾われ、セシーニャにミドル、これがゴール左にギリギリ決まって先制を許してしまう。

しかし名古屋は13分にシュヴィルツォクのポストからつなぎ、リターンをもらったシュヴィルツォクがしっかり決めて同点。

守備時には5-3-2の形になる大邸に対して、名古屋は中盤3人の横のスペースを使ってボールを繋ぐのだが、サイドバックも開いたスペースに誘われて上がってしまうために、ボールを奪われると裏を使われてあっさりカウンターを許してしまう場面が多い。

すると28分に、相手のアーリークロスにエジガルが中谷の前に入ってヘッド、これがゴール左に決まって大邸が再びリード。どちらもJリーグなら手数をかけて相手が攻めるような場面で、ストレートに攻めた攻撃に名古屋が準備を出来ていなかった失点だ。

後半から相馬と米本に代えて森下、木本を投入。これで名古屋は前半よりも中でボールを持てる時間が生まれ始める。すると18分に、左サイドで森下と前田のコンビネーションで崩すと、クロスをシュヴィルツォクが頭で押し込み同点。

さらに2分後、左サイドへの長い縦パスは相手に渡るのだが、シュヴィルツォクが追いかけてボールを奪い、そのまま強引にファーサイドへシュート決めて名古屋がシュヴィルツォクのハットトリックであっという間に逆転。

これで名古屋はそれまでのSBが上がるサッカーを封じ、いつものように自陣でゾーンを固めるサッカーにようやく切り替え。後半25分にセットプレイから決定機を与えてしまったが、その後は自陣でボールを回して試合をコントロール、ビハインドの大邸は意外と前からプレスをかけて来ない。

そして後半34分に、名古屋はCKからニアに飛び込み完全フリーだった中谷が頭で押し込みダメ押しの4点目、これで試合は勝負あり。名古屋はそのまま4-2で勝利しベスト8へ進出。次の相手は、川崎をPK戦で下した蔚山となった。

ACLの日本勢あるあるで、名古屋はJリーグ仕様の「人に当たらずコースを切る守備」をやってしまい、エジガル、セシーニャのブラジル人にボールを集められて2点を取られた時には厳しいなと思ったが、その後はあまり韓国らしいデュエルの激しさが無くて助かった。

そして何よりシュヴィルツォク。アジアでの戦いはマンマーク守備の相手が多くなるので、デュエルに強い外国人選手の存在が物を言う。シュヴィルツォクはポストが出来て点も取れる万能型で、これからJでもアジアでもどんどん活躍しそうだ。

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