今節から始まったDAZNでのスコティッシュ・プレミアリーグの配信。レンジャーズのホーム、アイブロックスに満員の観客を集めたグラスゴー・ダービー”オールドファーム”が初っ端から登場。
前節の終わりに怪我をして出場が心配された古橋は、4-3-3の左ウイングで先発。レンジャーズも同じ4-3-3のフォーメーションでスタート。
試合は、どちらも肉弾戦には頼らずしっかりパスを繋ぐ比較的落ち着いた流れで始まる。7分には左から古橋のクロスが流れるも中で上手く合わず。その後も相手のSBにしっかりマークされてなかなか良い形でボールを持つ事が出来ない。18分には一気に前線へ飛び出すも味方が感じていない。
20分にはクロスがファーに流れ、古橋が狙いすましたシュートを放つもわずかに右へ外れる。その直後にもスルーパスに何度か反応するがボールは届かず。26分には古橋の絶好のアシストにフリーのエドゥアールがQBKで決められず。28分、エドゥアールの飛び出しに古橋がパスを受けたがシュートまで行けず。
その後も古橋が組み立てでボールを持つ場面は多いのだが、中の人数と動き出しが足りないのでそこから攻撃が続いて行けない。45分には古橋が左でボールを持ってワンツーを狙ったがクリスティーはシュートを打ってしまってガックリ。
後半はレンジャーズがハイプレスを仕掛け、セルティックはハーフラインからボールを運べない。18分、古橋が縦に抜けようとしたところを倒されファール。そして後半22分、CKからヘランダーがヘディングをドンピシャで決めてレンジャーズが先制する。
ここでエドゥアールが下がって古橋が1トップに移る。すると早速後半24分に古橋が上手いタイミングで抜け出すが、シュートはギリギリGKに防がれる。そこからは中盤をレンジャーズに封じられ、古橋のところまでボールがほとんどやって来ない。
後半40分、ようやく古橋がスルーパスから右サイドを抜け出しシュートもGKの足に阻まれる。その場面でパスを寄越さなかったとクリスティーが激怒していたが、そのせいで直後にスルーパスに抜け出した場面でシュートを打たず中へ折り返すもカットされてしまう。2回目は自分で打ったほうが良かったね。
結局セルティックは得点を奪えず、そのまま1-0で試合終了。今期のオールドファームはまずレンジャーズが勝利を飾る事となり、勝ち点9で3位に浮上。セルティックは2勝2敗で6位に留まる。
セルティックは、1トップのエドゥアールがほとんど役に立っていないので、何故古橋を1トップにしないのか不思議だったんだけど、強い相手だと古橋ぐらいしかサイドで基点になれる選手がいなくて、古橋が1トップになってからはサイドからの展開が全く無くなってしまった。まあサイドだけの問題じゃなくて、全体的にスピードのある選手が不足しているので、ボールを支配出来ないと攻撃が手詰まりになる。
ポステコグルー監督の戦術は、最小限の人数でビルドアップを目指しているんだけど、セルティックはボールを受けるだけで精一杯で、中盤がスピードやテクニックでマークをはがせる選手がいないので、どこかでミスをして攻撃が終わってしまうパターンが非常に多い。試合終了間際に相手が引いたので、古橋がスルーパスをもらってチャンスになる場面は何度かあったが、時既に遅しだった。