「コートジボワール戦に見る、日本のスペイン対策」東京五輪サッカー男子・準決勝スペイン戦展望

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昨日は、NHK五輪特設サイトの見逃し配信で、スペイン対コートジボワールの試合をざっと見てみた。

スペインのフォーメーションは4-3-3で、マイボール時にはウイングがサイドに開いてSBが中盤まで上がり、1トップのダニ・オルモとの間にはインサイドハーフのペドリとメリーノが入る、2-3-2-3のような形になる。対するコートジボワールのフォーメーションは4-2-3-1で日本と同じ形。

このマッチアップだとウイングがフリーになりやすいため、スペインの組み立てはSBを経由してオヤルサバルとアセンシオのウイングにパスを通して基点を作る形がメイン。そこからSBのインナーラップやインサイドハーフの飛び出しなど、CBとSBの間、いわゆるハーフスペースを誰が見るかという点が重要になって来る。

日本は、アジアカップ決勝のカタール戦のように、5レーンでハーフスペースを使うチームに対して監督が戦術の修正をせず、前からプレスをかけられなくなってセカンドボールを拾えず、防戦一方になるパターンが多い。ただスペインが3バックにする事はまず無いので、選手間で試合前に対策を練る時間はある。

スペインの組み立ては左がメイン。パウ・トーレスからペドリのラインに、オヤルサバル、バジェホが絡んで右で仕留める形。コートジボワール戦でも前半30分にその形でダニ・オルモが決めた。その意味では、酒井がどれだけスペインのコンビネーションに対応できるか。吉田がサイドに引っ張られてしまうと日本は厳しい。

コートジボワールの場合は、ペドリにガッチリとマンマークを付け、サイドはある程度スペインにボールを持たせ、中を自由にさせない対策を取っていたが、191cmのラファ・ミル相手は吉田と板倉では厳しいかもしれず、サイドもSHが下がって数的優位を作って対応する必要がありそうだ。

スペインの守備については、やはりアンカーの両脇に出来るスペース、SBの裏のスペースをいかに攻略するかがポイントだろう。疲労があるのか、攻撃陣の守備への戻りがやや緩慢なので、コートジボワール相手にも何度かカウンターからピンチを作られていた。堂安や久保のドリブルなど、まずはファーストディフェンスの1対1を剥がしてスペインDFが戻り切る前に攻めきりたい。

日本の予想フォーメーションは、GK谷、DF中山、板倉、吉田、酒井、ボランチ遠藤、田中碧、2列目が旗手、久保、堂安、1トップが林。ぶっちゃけ、かなり勝つには厳しい相手で実際には我慢の時間帯が続くと思うが、何とかワンチャンスを活かして奇跡を起こして欲しいね。

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