「ここがアマチュアの限界、選手も監督もプロが必要な時代へ」東京五輪サッカー女子 準々決勝 日本-スウェーデン

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女子ワールドカップ王者のアメリカに圧勝したスウェーデンが相手とあって、もっとボロ負けするかと思ったのだが、とりあえず恥ずかしくない試合は出来たのかなと。

同点に追いついたゴールの形は、今大会では珍しく人とボールが素早く動いて相手の守備が揃う前に攻め切った形で良かったが、後半に入ってミスから2失点して自滅、後は相手に守備を固められたらさすがに打つ手は無かった。

とは言え、このような攻守のバランスが最初から出来ていれば、3位抜けでスウェーデンと対戦しなくて良かったわけで、選手交代の効果が無かった点も含め、なでしこジャパンがベスト8で終わった責任は、高倉監督に負うところが大きいように思う。

既に女子のフィジカルエリートが欧州のチームに集まっている状況の中で、日本は旧態依然とした4-4-2のフォーメーション、個人で仕掛ける選手は岩渕だけで、あとはサイドの高い位置でボールを持っても勝負出来ず、ショートパスを繋いで最後は真ん中で引っかかってロストと、グループリーグではあまりに遅い攻撃しか作れなかった。

かつて男子日本は、フィジカルで世界に勝てないからと、足元のテクニックと個人の自由な発想を重視したジーコサッカーで勝負をかけたが見事に粉砕、最近になってようやく技術・戦術・フィジカルのバランスを取った育成で、欧州リーグで通用する選手を多数輩出するようになって、ようやく世界に追いつきつつある。

この秋から日本ではWEリーグがスタートする。ワールドカップに優勝しても、結局アマチュアから脱しきれなかった女子サッカーに、本当のプロリーグが根付くことが出来るのか。そこに欧州で活躍しているような一流選手を呼んで切磋琢磨するぐらいに営業的に成功できれば、3年後の未来は明るくなるはずだ。

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