「岩渕頼みのサッカーから岩渕を抜く=悲惨」東京五輪サッカー女子 グループE 日本-イギリス

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初戦のカナダ戦を引き分けて迎えた第2戦のイギリス戦。日本の先発はGK山下、DFが清水、熊谷、宮川、ボランチが杉田と中島、2列目が塩越、林、長谷川、1トップが田中美南と5人を入れ替えるターンオーバーで臨んだ。

試合のほうだが、前半は本来放送があるはずだった総合テレビで柔道が長引き、教育テレビに変更されていたので、前半はほとんど試合を見ることが出来なかった。田中美南に決定的なシュートが1本あったぐらいか。

で、改めて後半の試合を見てみたのだが、得点の匂いが岩渕からしかしないと思ったカナダ戦から、岩渕がいなくなるとどうなるかが見事に具現化された内容だったと言える(苦笑)。

元からセンターでの確かなポストプレイが無い上に、岩渕のドリブルを失った日本は、結局カウンターや高い位置でボールを奪っても早く攻め切る事が出来ず、遅いパスを繋いでサイドへよっこいしょとボールを運んで、相手の人数が揃った状態でクロスを上げるのみ。これじゃ120分やってもゴールは生まれない。

良かったのは初戦よりも4-4のゾーンがコンパクトだった事で、途中まではイギリスの攻撃を良く抑えていた。が、やはりデュエルの差を活かしてゴリゴリとボールを運ばれ、クロスに飛び出した山下が触れず、ホワイトにバックヘッドを許して失点。

残り10分で怪我の影響で先発を外れていた岩渕を出したら、少し可能性を感じる攻撃は見られたのだが、他の選手にも疲れが見えて猛攻を仕掛けるまでには行かず、あっさり無得点で何も出来ずに敗戦。

とは言え、女子の場合は3つのグループで3位になったチームから2チームが進出出来るレギュレーション。グループBで勝ち点1の中国とザンビアが、最終節でそれぞれオランダ、ブラジルと対戦するため、得失点差で勝る日本はチリ相手に勝てば決勝トーナメント進出の可能性は高い。

そう考えて高倉監督はこの試合でターンオーバーを敢行したのかもしれないが、とてもメダルなど望み薄な現状を見せつけられているようで寂しい限りである。なんか間違って奇跡でも起きてくれないかなあ。

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