「嵐の前の静けさ、総合も山岳もお休みのリエゾン」ツール・ド・フランス2021 第16ステージ

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休養日明け、ピレネー山岳2日目の第16ステージは、1級山岳を2つ登った後に2級、4級と続く、いかにも逃げ屋が好みそうなコースレイアウト。

第15ステージで熾烈を極めた山岳賞争いが繰り広げられるかと思ったが、メイン集団はなかなか逃げを容認せず。結局残り100km付近でようやく先頭3人と追走11人の逃げが決まったが、山岳賞に絡む選手は不在。第17・18と続く超級山岳重畳ゴールステージが待ち受けているとあって、無理をしなかったのだろうか。

この逃げが決まった事でメイン集団はペースダウン、あっという間に8分以上の大差がついて、これでこのステージは逃げた14人の中からステージ優勝が出る事がほぼ決まり。

逃げの中では、1級山岳のラ・コール峠で追走集団からコンラッドが飛び出し、先頭の3人に追いつくことに成功。コルブレッリとゴデュが後続で追いかけるも、頂上で先頭の3人には追いつけず。

そして残り36kmに位置する2級山岳ポルテ・ダスペ峠に入ると、コンラッドが単独でアタック。追走するのはコルブレッリとゴデュの2人に絞られるが、差は縮まりそうでなかなか縮まらない。

コルブレッリとゴデュは結局追走の9人に吸収され、追走集団が形成されるものの、ローテーションがスムーズでなくコンラッドとの差は逆に広がってしまい、4級山岳ではとうとう1分の差に広がってしまう。

そしてコンラッドはそのまま単独で逃げ切ってステージ優勝。追走集団は5人になり、スプリントで2位にコルブレッリ、3位にマシューズが入った。メイン集団は13分49秒の大差でゴールするも総合争いで波風は立たず。

フランスの革命記念日に行われる第17ステージは、標高が実に2215mという超級山岳サン=ラリ=スラン コル・デュ・ポルテ頂上ゴール。山岳スペシャリストが腕まくりをする急勾配の登りが待ち受ける。オールラウンダーのポガチャルがどこまで強さを見せられるか、いよいよ本当の勝負どころである。

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