「無風の総合争いを尻目に大激戦、まさかのファンアールトが山岳賞に輝くかも?」ツール・ド・フランス2021 第15ステージ

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第15ステージは、小国アンドラを通過する1級山岳が3つに2級が1つの本格的なピレネー山岳ステージ。スタートから激しいアタックが繰り広げられ、最終的にファンアールトやニバリ、アラフィリップ、ウッズ、キンタナらを含む32人の逃げが決まる。特に山岳賞を狙う選手が6人も含まれている点が注目される。

まず最初の1級山岳はプールス、ファンアールト、ウッズの順で通過。次いで2級山岳はファンアールトがトップで通過してポイントを稼ぐ。一時は10分以上離されたメイン集団は、モビスターやチームイネオスが引っ張って8分台にまで差を詰めてくる。スプリンターのブアニが大きく遅れてリタイア、総合2位のギヨーム・マルタンもメイン集団から遅れてしまう。

2番目の1級山岳エンヴァリラでは、キンタナが抜け出してトップ通過を果たして山岳賞を奪い返したが、ウッズが2位で通過したために再びトップに返り咲く。そして最後の1級山岳ベイシャリスで、また一団になった先頭集団からアタックが繰り広げられる。

そして残り5kmの地点で飛び出したのはセップ・クス。追走集団からはバルベルデが抜け出して単独でクスを追いかけるが、クスは頂上で20秒の差を付けたまま先頭で通過。そのまま下りもバルベルデの必死の追走を振り切ってステージ優勝。バルベルデは23秒差の2位に入った。

後方のメイン集団では、総合4位のヴィンゲゴーがアタックするも、ポガチャルはピッタリ追走して隙を見せない。そしてそのまま総合争いではタイム差が付かずにトップから4分51秒遅れでメイン集団がゴール。マルタンはメイン集団から4分遅れ、総合で9位に後退した。

注目の山岳賞争いでは、トップこそ取れなかったが地味にポイントを重ねたプールスがマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュをゲット、8点差でウッズ、10点差でキンタナとファンアールトが並ぶ大激戦。休養日明けの第16ステージは、逃げ屋が活躍しそうな中級山岳だけに、ファンアールトにも大きなチャンスがやって来そうだ。

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