「オランダ戦で出し殻になっていたチェコ、あまりにもったいない前半のパフォーマンス」EURO2020 準々決勝 チェコ-デンマーク

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どちらもダークホースとみなされながらも、力強くベスト8に勝ち上がって来たチーム同士の対戦。チェコは左SBだけをベスト16から変更した4-2-3-1、デンマークは前の試合と全く同じメンバーの3-4-2-1のフォーメーション。

試合はいきなり前半6分、デンマークはCKからフリーになっていたディレイニーがヘディングを上手くコースに叩き込んで先制する。チェコも細かくパスをつないで反撃を試みるが、デンマークも抜け目なくカウンターを狙い、17分にはディレイニーがクロスからシュートも右へ外れ、38分には大きな展開からデムスゴーがシュートもチェコGKヴァツリークがストップする。

そして追加点もデンマーク。左サイドでメーレが相手の裏を取ってオーバーラップ、アウトサイドでのクロスをニアでブライスワイトが潰れ、ファーにいたドルベアが押し込み2点目、前半は完全にデンマークの一方的な展開で終了する。

後半はチェコが選手を2人入れ替え、徹底的にシック、クルメンチクの2トップへボールを集める攻撃を展開する。すると早速4分に、セカンドボールを拾ってSBツォウファルのアーリークロスをシックが足で合わせてゴール、チェコがエースの一発で1点を返す。

その後は互いに疲れが見えて中盤でスペースが生まれ、互いにゴール前のシーンが多くなるが、シュマイケル、ヴァツリークの両GKの奮闘で追加点には至らない。最後はチェコがパワープレイを仕掛けるが、ロスタイム6分のカラスのシュートは大きく外れてしまう。そしてそのまま1-2で試合終了、デンマークが1点差を守りきって準決勝へ進出した。

チェコは準々決勝のオランダ戦であれだけ走り回っていたのに、特に前半は電池が切れたように動けなかった。そこで2点を入れられてようやくスイッチが入ったが、デンマークを崩しきれず最後は完全に電池切れ。日程で1日有利だった事がデンマークの勝利に大きく貢献したのは確かだろう。

これで準決勝のカードはイングランド対デンマーク。今度は日程でデンマークが不利、チーム力もイングランドが上回ると見られている中、逆境を跳ね返しエリクセンに優勝メダルをプレゼントする事が出来るのか注目である。

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