昨日の第1ステージに引き続き、翌日の第2ステージも全く同じような3級山岳「ミュール・ド・ブルターニュ」頂上ゴールという、スプリンター泣かせのコース。
メイン集団が逃げ集団を吸収した後に、幸いにも大きな落車は無しに1度目のミュール・ド・ブルターニュを通過、ここれでマチュー・ファンデルプールがトップ通過で8秒のボーナスタイムを獲得したのに対し、昨日のステージで勝利したアラフィリップがボーナスタイムを取れなかった事が運命を分けてしまった。
そして登りきってのゴールとなる2度目のミュール・ド・ブルターニュ、ここでもファンデルプールが一気に抜け出し、アラフィリップも必死で追いかけるが差は詰まらず、結局アラフィリップは8秒差でゴール、昨日のタイム差と同じではあったが、ボーナスタイムが響いてファンデルプールが8秒逆転、アラフィリップのマイヨ・ジョーヌは1日で明け渡す羽目になってしまった。
優勝候補本命のポガチャルとログリッチは6秒遅れでフィニッシュ、総合では13秒差と14秒差ときっちり背後に付けている。逆にゲラント・トーマスは最後の上りで先頭集団について行けず、23秒差でゴール。総合争いから一歩交代した形になってしまった。
ステージを優勝したマチュー・ファンデルプールの祖父は、レイモン・プリドールという往年の名選手。同世代にメルクス、アンクティルというスーパースターがいたためにツールでは一度も優勝できなかったが、何と8度の表彰台に登った実力の選手。ファンデルプールはゴール時に天を指差し、2年前に亡くなったお祖父さんに嬉しい報告を果たした。
第3、4ステージはようやく平坦なスプリンター向けのステージが続き、第5ステージは序盤の山場である個人タイムトライアルが待っている。そこでまず今年のツールの行方がはっきりして来るだろう。