「150年のライバル関係は伊達じゃない、スコットランド魂を感じる好ゲーム」EURO2020 グループD イングランド-スコットランド

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FA創立以来、150年もの間ライバル関係にあるイングランドとスコットランドがEUROで対戦。ウェンブリー・スタジアムには25%の入場制限がかけられていて、イングランドが2万2千人、スコットランドが3千人のサポーターが詰めかけ、両国の国歌斉唱ではブーイングを浴びせ合っている。

スコットランドサポーターは、席が無いのにロンドンに2万人以上が集まり、スタジアム外で大変な騒ぎを起こしていたようだが・・・

イングランドのフォーメーションは4-3-3で、1トップがハリー・ケイン、ウイングがスターリングとフォーデン、1戦目とはSBが異なりルーク・ショーとジェイムズが入る形。対するスコットランドは、表記的には3-4-1-2ではあるが守備時には5-3-2となるシステムで臨む。

試合はイングランドが早速CKからストーンズがフリーでヘディングするも、ジャンプのタイミングが合わない超決定機があったものの、その後はスコットランドの守備をなかなか崩せない。5バックのサイドの前にスペースはあるのだが、SBとウイングに連携が無くてDFライン裏を単調に狙うだけ。

逆に前半30分、スコットランドはDFのティアニーがオーバーラップ、クロスをファーでオドネルが合わせるもイングランドGKピックフォードがかろうじてセーブする決定機。しかし前半はそのままスコアは動かず後半へ。

後半は、イングランドが前半には無かったルーク・ショーのインナーラップからチャンスを作り、10分にはPA付近でフリーになったジェイムズがミドルもバーの上とアクセルを踏み込むスタート。

15分前後にもイングランドはケインのシュートなど、畳み掛ける攻撃を見せるが、スコットランドも18分にCKからフリーでシュートもジェイムズがライン際でクリアするなど、互いに無得点ながらギリギリの展開が続く。18分にはフォーデンに代えてグリーリッシュを投入するイングランド。

さらに後半29分には精彩を欠いていたケインに代えてラッシュフォードを投入。スコットランドも32分にアダムスがファーでフリーのボレーも上手くヒットせず。34分にはスターリングがPA内で倒れるもファールは取ってもらえず。

後半ロスタイムにはジェイムズのクロスにライスが飛び込むも最後は混戦になってスコットランドが守り切る。しかしイングランドのチャンスもそこまで、試合はそのまま0-0のスコアレスドローで終了、両チーム勝ち点1を分け合った。

結果がスコアレスドローという事で、よほどの塩試合を予想していたが、実際はスコットランドが守るだけじゃなくて果敢に攻め上がっていたし、いかにもスコットランド魂を感じる好ゲームだった。

イングランドはボールこそ保持していたけど、気持ちの面でスコットランドに押されていたね。初戦を見て攻撃の形が速攻しか無いのをスコットランドに見抜かれ、5バックでスペースを埋められて何も出来なかった。

グループDはチェコとイングランドが首位で並び、最終節は直接対決。グループ2位になるとスペインと対戦する可能性が高くなるので、イングランドとしては手が抜けない試合になってしまった。

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