「塩試合でも勝てば官軍、賭けに勝ったサウスゲート監督」EURO2020 グループD イングランド-クロアチア

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ユーロのグループステージ第1節で屈指の好カード、イングランドとクロアチアの対戦。会場は聖地ウェンブリー・スタジアムに、観客を一部入れての開催となった。

イングランドはGKピックフォード、DFトリッピアー、ミングス、ストーンズ、ウォーカー、ボランチがライス、フィリップス、2列目がスターリング、マウント、フォーデン、1トップがケインの4-2-3-1、クロアチアは中盤がコヴァチッチ、ブロゾビッチ、モドリッチ、3トップがペリシッチ、レビッチ、クラマリッチの4-3-3。

いきなり前半6分にカウンターからフォーデンがカットインシュートもゴールポスト。その後はビルドアップが上手く行かないクロアチアに対し、イングランドは長いボールを効果的に使いつつ、攻守の切り替えで上回ってセカンドボールを支配、何度も良い攻撃を見せる。クロアチアは前半27分にようやくペリシッチがシュート。

しかし30分を過ぎると27度ある気温が影響してか、イングランドもペースダウン、しばらくローペースな試合が続いたが、後半42分にミングスのロングパスにスターリングが飛び出し、チャレタ=ツァルが倒してイエローカード。絶好の位置からトリッピアーのFKは壁に当たって外れる。

後半の立ち上がりは逆にクロアチアペース、ペリシッチが高い位置を取って基点になる。が、クロアチアも10分にモドリッチがミドルシュート。しかし11分にフィリップスがスペースで受けてからのスルーパスにスターリングが反応、相手と交錯しながらニアに流し込みイングランドが先制点をゲットする。

クロアチアはヴラシッチ、ブレカロを投入するも試合のペースは変わらず、むしろラッシュフォード、ベリンガムを加えたイングランドのほうが動きが良いぐらい。結局4分の後半ロスタイムもスコアは動かず1-0で試合終了、イングランドが順当に初戦をものにした。

ヘンダーソンやルーク・ショー、グリーリッシュがベンチ、サンチョやチルウェルに至ってはベンチ外と、イングランドのスタメンには疑問を持つ人が多かったが、結果的にサウスゲート監督の采配が当たった格好になった。いくら塩試合と呼ばれても、初戦に負けたら全く意味が無いからね。

ただし選手層では世界トップクラスとは言え、攻撃の形はほぼDF裏にボールを放り込むかボールを奪ってからの速攻のみで、とても引いた相手を崩しきれそうに無いサッカーなので、イングランドの優勝まではちと厳しいか。

クロアチアは枠内シュートがわずか2本。攻撃はモドリッチ頼みで明らかにスピード不足、イングランドとグループ2強は鉄板と見られていたが、この調子のままだと危ないかもしれない。崖っぷちの2戦目チェコ戦でどんな試合を見せられるか。

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