「攻撃陣が爆発するには、何よりも守備が大事であることの証明」カタールW杯アジア2次予選 日本-ミャンマー

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金曜日にミャンマー戦がある事をすっかり忘れていて、当日の朝になってようやく気づき、慌ててスマホで遠隔予約をして見ることが出来たミャンマー戦。

ここまで日本は5試合27得点と圧倒的な強さで首位独走中で、この試合に勝つと2試合を残して最終予選への進出が決まる大一番とは言え、ミャンマーは10人の選手が軍のクーデターに対する抗議の意味で代表をボイコット、国内組主体のメンバーはろくに実戦もこなしていない寄せ集めで、試合の妙味というものは全く無かった。

日本の先発は、GK川島、DFが長友、板倉、吉田、酒井、ボランチが守田と遠藤、2列目が南野、鎌田、伊東、1トップが大迫の4-2-3-1。対するミャンマーのフォーメーションは4-1-4-1。

ミャンマーは、4-4の2ラインでゾーンを作り、アンカーの選手がバイタルを締め、日本のSBには両SHが下がって付いて行く形で対策して来たのだが、鎌田や南野がDFからの縦パスをゾーンの間できっちり受けて、ダイレクトで回す日本の攻撃に対し、誰が誰に付けばいいのか混乱、8分に南野がワンツーからあっさりゴールを決めるなど、序盤から一方的な試合になってしまった。

後半に入って日本は吉田と酒井を下げて植田と室屋を投入、ミャンマーは5-4-1にしてゾーンからマンマーク色を強めた守備に変更、日本は2列目への縦パスがミスになる事が多くなったのだが、そこは遠藤がきっちりデュエルで刈り取り、逆にマンマークのためにDFラインが乱れたところを日本に使われ、さらに失点を重ねてしまった。

そして終わってみれば10-0とまた二桁得点の結果に。これだけ力の差がある相手と試合する事について吉田が疑問を呈していたけど、日本がシンガポールと対戦してスコアレスドローに終わった予選がつい最近だった事を考えれば、随分上から目線になってしまったなと(笑)。

その大きな要因は、攻撃陣よりも守備陣がヨーロッパの4大リーグでスタメンを張っているメンバーがほとんどになった事だ。DFラインからのサイドチェンジで相手を揺さぶりつつ中にビシッと縦パスが入るため、相手がボールに対して詰め切る事が出来ず、攻撃陣が楽な状態でボールを持つ事が出来ている。いかに攻撃においてビルドアップが大事かを証明してくれている。

さてここからU-24代表組が別れて、キリンチャレンジカップジャマイカ戦、そして消化試合となったタジキスタン戦と続くわけだが、守備陣に国内組が増えても同じようにスピードのあるビルドアップが継続できるのか、しっかり注目して行きたい。

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