「久保の確かな成長を示すノーゴール・ノーアシストの最終戦」スペイン・リーガエスパニョーラ第38節 グラナダ-ヘタフェ

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前節に久保の決勝ゴールで残留を決めたヘタフェの最終戦は、10位のグラナダとアウェイで対戦。ヘタフェのボルダラス監督は、憑き物が落ちたように久保、アレニャ、ククレジャのバルサ出身3選手をスタメンに並べた。久保は4-4-1-1のトップ下。

ヘタフェは、相変わらずDFは前に蹴っ飛ばすプレイが多いものの、アレニャやククレジャがボールを持てばきっちりパスを繋いで、ヘタフェらしからぬ攻撃を見せている。久保は序盤から積極的に相手のDFラインにプレスを仕掛け、攻撃でもスペースへ何度か飛び出すし、守備の戻りも早い。

序盤には久保のヒールからアレニャのシュート、16分には久保がパスを受けて縦に抜けようとしたところでファールを受けて相手にイエローカード。20分には久保がバイタルでパスを受けてシュートも相手に当たる。31分には久保がポストプレイから反転、ワンツーをもらおうとしてカットされる。

そんな感じで前半の途中からはヘタフェが良いリズムになっていたのに、後半になるとまたロングボールを適当に蹴るだけの攻撃になってしまい、中盤でボールを持ってもミスが多くなってグラナダにカウンターを受ける機会が増えてしまう。

後半8分に、ようやく久保が右サイドでボールを持って、切り返しでマークを交わして右足でクロスも大きく流れてしまう。11分にもトラップで相手を交わして抜けようとしたところを後ろから掴まれまたイエローをプレゼント。さらに18分、マークに来た選手と上手く入れ替わってドリブルを始めたところで強烈なスライディングを食らって、久保から3枚目のイエローカード献上。

後半19分にクチョ・エルナンデスが投入されると、2トップの一角に入って久保は右SHに移る。が、サイドに張っていてもなかなかそこまでボールが出て来ない。終盤はむしろグラナダに押されて久保が守備に回る時間帯が多くなったが、3度のボール奪取をするなど存在感を見せる。

ロスタイムには右サイドで仕掛けてからのクロスはあったが、中のマタに合わずボールが流れてしまう。そしてそのまま試合はスコアレスドローで終了、ヘタフェの最終順位は15位で確定する事になった。

2試合連続でゴールが期待された久保だったが、結局決定機らしき場面は最後まで訪れずノーゴール・ノーアシストに終わった。が、今シーズン序盤の所在なさげにバイタルをフラフラしていた姿とは違い、前方プレス、プレスバック、オフザボールの動きを怠らず、デュエルにも果敢に挑んでいた。ボールを持たない時に消えるのではなく、しっかり戦える選手になって来た事は明らかな成長だと言える。来期はどこに行くかだが、チーム云々よりも久保の良さを理解して使える監督の元で働いて欲しいところだ。

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