残留争い真っ只中、残り2試合で16位とプレーオフ圏のビーレフェルトは、11位のホッフェンハイムとホームで対戦。ビーレフェルトは4-3-3のフォーメーションで、堂安が右ウイング、奥川が右インサイドハーフで先発。対するホッフェンハイムは4-2-3-1の形。
試合はいきなり前半5分、堂安のCKからカウンターを喰らい、奥川が必死で戻るがクラマリッチに決められホッフェンハイムに先制を許す。その後も地力に勝るホッフェンハイムにボールを支配される展開。
しかしビーレフェルトにもチャンスは何度かあり、前半6分に堂安がゴールポストの左をかすめるミドルを放つと、18分にも堂安と奥川のコンビからビーレフェルトがシュートもCK。そして23分、バイタルでパスを受けた奥川が倒されFKを得ると、フォルクザマーが直接決めてビーレフェルトが同点に追いつく。
その後もやはりホッフェンハイムペースながら、時折堂安のキープ力と奥川のサポートでカウンターを伺うビーレフェルト。後半3分に、何とホッフェンハイムDFのバックパスヘッドが直接フォルクザマーに渡るビッグプレゼント、しかしシュートはGKに当たって得点ならず。
後半9分には堂安がワンツーを狙うも相手がカット、その直後に奥川がミドルもGKにセーブされる。12分には奥川の絶妙なヒールパスからクロスが抜け出すも、トラップでもたつき相手のスライディングにカットされ、18分にはルーズボールをクロスが競り合いながら頭で押し込むもGKにセーブされる。
しばらく決定機が無かったホッフェンハイムは、後半30分にオーバーラップしたカデルジャーベクのクロスをクラマリッチがフリーでダイビングヘッド、これはビーレフェルトGKオルテガが片手一本で防ぐスーパーセーブ。
堂安は後半44分で交代、ビーレフェルトは後半ロスタイムにクロスが落としたボールを途中出場のスクがシュートもアウトに引っ掛けて外してしまい、決勝ゴールのチャンスをモノに出来ない。そしてそのまま1-1のドローで試合終了。決定機の数ではビーレフェルトのほうが上回っていただけに、もったいない勝ち点1だった。
日本人2人については、今回は奥川が良かった。攻守の動き出しが早くてミスが少なく、潤滑油として機能。インサイドハーフであればもうちょっとラストパスやシュートという決定的な仕事が欲しいが、それは次のステップだろう。堂安についてはややミスが多かったが、安定したキープ力でチームメイトからの信頼は絶大、フリーなら必ずボールが回っていた。残留を勝ち取って、来期の完全移籍をクラブは狙いたいところだろう。
これでビーレフェルトは15位に浮上して降格圏を脱出したが、17位とは勝ち点2の差でまだどうなるか分からない。最終節、ビーレフェルトは遠藤が出場停止のシュツットガルト、16位のブレーメンはボルシアMG、17位のケルンは今節フランクフルトに勝った最下位のシャルケが相手。さてどういう天国と地獄が待っているか。