「リカルド・ロドリゲス監督の改革はまだ道半ば、浦和はそれでも3連勝」J1第9節 浦和レッズ-徳島ヴォルティス

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浦和のリカルド・ロドリゲス監督が、昨シーズンまで率いていた徳島をホームに迎えての初対戦。浦和は武藤をゼロトップに置いた4-1-4-1で、徳島は4-2-3-1のフォーメーション。

試合はホームの浦和がガンガン攻めに出るかと思いきや、徳島がボールを持ったらインサイドハーフの武田が武藤と並んで2トップとなり、4-4-2の3ラインディフェンスを自陣に敷いて徳島を迎え撃つ形。

ところが武田が前半早々に怪我をして杉本と交代、杉本が1トップに入って武藤がインサイドハーフに下がる。それでもあまり浦和は前から行かず、どちらかと言うと徳島のほうがボールを持つ時間が長い。

前半20分を過ぎると浦和がボールポゼッションで上回るようになるが、アタッキングサードでの動きが無く、結局攻撃が詰まって後ろに下げる流れになってしまってほとんどチャンスらしいチャンスを作れない。

逆に前半34分、岩波のパスミスを拾った徳島が垣田、宮代と渡ってシュートも浦和GK西川のファインセーブでゴールならず。この試合最大のチャンスを徳島はものに出来ない。さらに39分にも左サイドから藤原のカットインシュートも西川が防ぐ。

浦和はようやく前半43分に中盤でボール奪った攻撃からクロスをセンターに飛び込んだ武藤がヘッドもクロスバー、初めてチャンスを作る。さらにロスタイムにも明本がシュートも福岡GK上福元がセーブ、前半を無得点で折り返す。

後半になると、浦和が明らかに前からプレスをかけるようになるが、あまり後ろと連動してないので徳島のほうがカウンターになりそうな場面が多くなる。が、後半15分に浦和はショートコーナーから山中のクロスに関根が下がりながらのヘッドを決めて先制点を決める。

その後は当然徳島がボールを保持する展開になるが、浦和は両SHの関根と明本がDFラインまで下がって守備のカバーにまわり、徳島にチャンスを作らせない。そのまま浦和がきっちり守りきって試合終了。

浦和はこれで3連勝、9位に浮上と上り調子だが、まだ攻撃の選手は相手ゾーンの中でどう動いて良いのか戸惑いが見られ、リカルド・ロドリゲス監督らしいポジショナルプレーはまだまだ浸透しきれていない感じ。逆に言えば伸びしろがあるとも言えるわけで、ここからどう変化して行くのか注目したい。

惜しくも勝ち点1を逃した徳島は、この後ミッドウィークにセレッソと対戦して見事勝利。ポヤトス監督も自主隔離期間を終えてようやくチームに合流、こちらも今後の展開が楽しみである。

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