ともにJ2からの昇格組ながら、まだ今期はJ1で未勝利同士の対戦。徳島は4-2-3-1のフォーメーションで、福岡は4-4-2の形でスタート。
試合はいきなり動く。前半2分にGK上福元からのキックを渡井が受けてのスルーパスに宮代が反応、シュートは福岡GK村上に防がれたが、こぼれ球を垣田が押し込みホームの徳島が先制点をゲットする。
しっかりボールを繋げて攻める徳島に対し、福岡はあまり細かい組み立てはせずに長めのボールが中心、ラインを高く上げてセカンドボールを拾って攻め立てる形がメイン。
徳島は前半12分に宮代のミドルシュート、15分にはゴールやや右20mの地点から藤田のFKがクロスバー直撃、17分には左からの折返しを藤原がシュートと、連続して惜しいチャンスを作る。
前半は徳島に押されていた福岡だったが、後半37分にセカンドボールを拾ったサロモンソンのパスを金森がダイレクトでシュートもクロスバーと、前半の終わり頃には盛り返したがスコアは動かず後半へ。
福岡は、後半から入った重廣がトップ下、サロモンソンがWBのような変則的なポジションを取るようになり、中盤を厚くしてポゼッションを高める策に出る。すると後半8分、ボールを奪ってからのハーフカウンターで、最後はオーバーラップしていたサロモンソンがGKの股を抜くシュートを決めて同点。
その後も福岡がペースを握ると、後半22分に福岡のクロスをクリアしたボールを、ジエゴが頭に当てようとして目測を誤り、地面にバウンドしたボールが手に当たってハンドの判定。これを金森がきっちり決めて逆転する。
追いかける徳島は飲水タイムで一気に4人交代、SBが高く上がってサイドから攻勢を仕掛け、29分にはクロスに渡井が飛び込むもGKに防がれる。35分にはCKからヘッドで流したボールを渡井が押し込んだに見えたがVARでオフサイド。
後半ロスタイムには渡井のシュートが福岡DFグローリの手に当たったように見えたが、肩に当たったという判定でノーファール。その後のCKからミドルもGK村上がファインセーブ。最後にPAすぐ外からFKを得るも、河田のキックは壁に当たって試合終了、福岡がJ1初勝利を飾った。
徳島は結局負けたとは言え、やってるサッカー自体はスピードも組織力もあって悪くないなと思った。攻撃陣の得点力不足は否めないので、そこをどうするか。終盤のパワープレイでやったように、ジエゴをFWにコンバートするのもアリじゃないかなと思うのだが・・・