「新旧代表ボランチ同士の対戦はドローに終わったが、内容ではわずかに長谷部に軍配」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 フランクフルト-シュツットガルト

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せっかくバイエルン相手に勝利を飾って5連勝中だったのに、前節で下位のブレーメンにまさかの逆転負け、チャンピオンズリーグ争いの上で痛い1敗を喫してしまったフランクフルト。しかも鎌田がぎっくり腰で欠場になった状態で、難敵シュツットガルトを迎えた一戦。

フランクフルトは長谷部は当然ボランチで先発、鎌田の代わりにヨビッチがシャドーに入った3-4-2-1、シュツットガルトも遠藤が同じくボランチに入り、カライジッチ、クリバリ、フェルスターが前線に並んだ3-4-2-1のマッチアップ。

試合の序盤はシュツットガルトのペース。同じフォーメーションだがコンパクトさでシュツットガルトが上回り、ワイドなポジションを取っているフランクフルトに対して中盤の主導権争いで優位に立つ。

しかしフランクフルトは、長谷部がDFラインに下がったりサイドに寄ったりして、中盤のプレスがかからない位置でボールを受けてチームを落ち着かせると、好調コスティッチのクロスを中心に良い形を作り始めるが、ヨビッチの存在感が薄くて攻撃が単調になってしまい、なかなか決定機までは作れず。

前半終了間際に、長谷部の展開からコスティッチがダイレクトでクロス、アンドレ・シウバがボレーシュートもシュツットガルトGKコベルが正面でしっかりキャッチ。シュツットガルトもロスタイムにカウンターのチャンスがあったが、長谷部が素晴らしい読みでボールをカット、結局スコアは動かず前半を終了する。

後半も最初はシュツットガルトペースで始まり、5分にはCKからフリーでヘッドのシーンを作るが枠外。逆に後半11分、スローインからパスを繋いで逆サイドまで回すと、コスティッチがDFの股を抜くコントロールショットを決めるが、オフサイドでノーゴール。

先制したのはシュツットガルト。長谷部がプレスに行ったが間に合わずサイドチェンジを通され、早いタイミングでアーリークロスを入れるとカライジッチが走り込み、胸トラップからシュートを打つと、カバーに入ったDFの腕に当たってゴールイン。

しかしフランクフルトもその直後に、右で繋いでヨビッチがシュート、それがフランクフルトの守備陣に当たったボールをコスティッチが拾い、オフサイドになったシュートと同じ形で決めると、今度はゴールが認められる。ここで長谷部はローデと交代。

その後もフランクフルトが優勢に試合を運び、遠藤もDFラインがあまり上がらない中で、バイタルエリアを守る仕事に専念させられ、なかなか攻撃を組み立てる事が出来ない。ただ、フランクフルトもCKからヒンテレッガーのヘッドなどチャンスはあったが決められず、4分のロスタイムもスコアは動かず1-1のドローで試合終了。

ヨビッチはゴール前でこそ怖い存在だが、中盤と前線を繋げるリンクマンとしての働きは皆無で、やはり鎌田の不在が響いた格好になってしまった。今節のアウェイライプツィヒ戦も厳しい試合になる事が予想されるだけに、復帰が待たれるところ。

遠藤はシンプルに早いタッチでのパスでリズムを作り、長谷部はあえてリスクをかけた長めのパスでDFの裏を狙うというように、新旧代表ボランチ同士の攻撃の違いが面白かった。試合の流れを読んで臨機応変に対処するという点では、ベテランの長谷部に一日の長があり、わずかに優勢勝ちだったかな。

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