前節はドルトムントに0-3と惨敗して17位の降格圏に突入、試合後にノイハウス監督が更迭されてクラマー監督の初陣となったビーレフェルトは、現在リーグ7位と好調を維持しているウニオン・ベルリンと対戦。
移籍後は先発を続けていた堂安がベンチスタート、その代わりに奥川が左インサイドハーフで先発したビーレフェルトは、中盤ダイアモンドの4-4-2フォーメーション。対するウニオン・ベルリンは4-4-2の形でスタート。
ビーレフェルトの戦術は、攻撃時はアンカーのプリートルがDFラインに下がって3バックを作り、SBが高い位置に上がって基点となり、そこから縦にボールを入れるビルドアップが中心で、、インサイドハーフの奥川はセンターに位置するためにパスを受ける事はほとんど無く、ひたすら守備に走り回るのみ。
ようやく33分に奥川がバイタルでボールを持ってのパスからシュートという場面。40分には奥川が前線へ飛び出しパスが送られるも相手がカット。前半の終わり頃は、奥川が右に移ってサイドのスペースを飛び出すプレイが多くなる。が、どちらもほとんど決定機は無いまま前半を終了する。
後半早々、ビーレフェルトはクロスに奥川が飛び出し、ギリギリ相手にクリアされる惜しい形。その直後にもPA付近で奥川がドリブルで仕掛けるがDFに防がれる。15分にも最初とほぼ同じ形で奥川が飛び込み手前で相手にカット。
ウニオン・ベルリンは後半17分に遠藤渓太が怪我以来久々の出場、左SHに入る。さらに20分には堂安が右SHの位置に入って、ピッチ上に日本人選手が3人揃った形になる。
後半23分に遠藤が左で仕掛け、堂安に倒されファールを受ける。後半29分、奥川がドリブルもボールロスト、遠藤が左で飛び出しスルーパスからシュートもボールはわずかに右へ外れる。35分にも右からの折返しに遠藤がフリーで合わせるもGKオルテガに防がれる。
堂安はやっと後半43分に前を向いてプレイしたがパスミス。その後は特に目立つプレイは無く3分間のロスタイムを消化して試合終了、スコアレスドローでの痛み分けとなった。
奥川は前半途中から活発な飛び出しで持ち味を見せたが、ちょっと簡単にボールをロストし過ぎ。堂安は前半の奥川と同様に守備のタスクをこなしているうちに試合が終わってしまった。遠藤は2度の決定機があってどちらか決めたかった。日本復帰の噂が出ているが、スピードは間違いなく通用するので結果がとにかく欲しいところだ。