「吉田はクリロナ相手に芸術的なタックル、しかし攻撃陣の援護無くユーベに完敗」イタリア・セリエA第20節 サンプドリア-ユベントス

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前節は吉田のゴールなどでパルマに快勝したサンプドリアは、現在はリーグ5位ともう一つ調子に乗り切れないユベントスとホームで対戦。完全に先発として定着した吉田は4-4-2の右CBで先発、ユーベは同じく4-4-2でモラタとクリスティアーノ・ロナウドの強力2トップ。

試合は当然ながらユベントスがボールを支配する流れで始まるが、サンプドリアは吉田がDFラインを高く上げて3ラインをコンパクトに保ちつつ、クリロナとモラタには状況によってゾーンからマンマークに移行するなど、難しいタスクをこなして簡単にチャンスを与えない。

サンプドリアにも数少ないながらカウンターの機会はあるのだが、大粒の雨が降ってピッチ状態が悪いせいか、肝心な場面で足にボールがつかずミスで終わってしまう。すると前半20分、ワンツーでモラタに右サイドを破られ、股間を抜くグラウンダーのクロスを飛び込んで来たキエーザに決められ先制を許す。

その後は、ユーベにゴール前でのクリロナのFK、前半の終わりにはクリロナのミドル、GKとの1対1というピンチを作られたが、何とかサンプドリアGKアウデーロの攻守でしのぐ。そして42分にはまたクリロナがDFライン裏へ完全に抜け出すが、PA内で吉田が完璧なタックルで決定機を防ぐ。

後半、反撃に出たサンプドリアは10分に左からのクロスを受けたクアリアレッラがシュートも相手に当たって外れる、おそらく試合最初の決定機。その後は雨が強くなってプレイにミスが増え、どちらも疲れが見え始めたのもあって膠着状態。

後半35分ごろからユーベは守備固め、サンプドリアはサイドからクロスで攻め立てるが、ユーベも人数をかけてしっかり跳ね返す。そのまま後半ロスタイムに入ったところでユーベがカウンター、クアドラードが抜け出し、1点目と同じような股間を抜くグラウンダーのパス、これをラムジーが決めてダメ押し、結局0-2で試合終了。

まあ試合に負けはしたけど、吉田は粘り強くラインを統率して良く頑張っていた。1点目はもうちょっとどうにかならなかったかなとは思うが、相手のコンビネーションが完璧過ぎた。それよりも良い形をことごとくミスでフイにした攻撃陣が問題だよね。

それにしても、例外はヨビッチが加わったフランクフルトぐらいで、ボローニャやビーレフェルト、ブレーメンなど日本人選手のいるチームはことごとくストライカーが貧弱で、日本代表を見ているようで辛いですなあ(笑)。

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