吉田はしばらく先発からは遠ざかっていたが、年末からサイドバックで試合に起用され始めると、インテル戦での勝利で再び信頼を得て、今節のウディネーゼ戦では4-4-1-1のCBとして先発。対するウディネーゼは3-1-4-2のフォーメーション。
序盤はウディネーゼがサイドの攻防で優位に立ち、吉田はSBの裏を突かれたボールに対してカバーに出る動きが多くなり、そのままスピードで抜かれてクロスを浴びるなど不安定な立ち上がり。さらに至近距離からシュートを撃たれるも吉田のブロックとGKアウデーロの反応でかろうじて凌ぐ。
その後サンプドリアは、守備時にスライドして3バック気味になった事で守備の落ち着きは取り戻したものの、攻撃陣がどうにもパッとせずほとんど決定機を作り出す事が出来ない。41分にはウディネーゼのエース、デ・パウルのミドルシュートがクロスバーを叩くシーンを作られるが、何とか無失点で前半を終了する。
後半はホームのサンプドリアがようやく攻撃のリズムを掴むが、先制をしたのはアウェイのウディネーゼ。後半10分にバイタルで受けたデ・パウルのシュートを一度はブロックしたが、そのこぼれ球を拾われ再びシュート、これもGKアウデーロが防いだが、またまたデ・パウルに押し込まれてしまう。
サンプドリアは攻勢を強めるもなかなか得点を得られなかったが、後半19分にCKのこぼれ球を拾ったカンドレーヴァがPA内で後ろから蹴られたと判定されPK、これをカンドレーヴァ自身がクッキアイオで決めてサンプドリアが同点。
後半30分過ぎには、サンプドリアが連続攻撃でウディネーゼを自陣に張り付かせると、後半36分に左サイドで繋いでからのアルジェッロのクロスにトッレグロッサが頭で合わせ、サンプドリアが逆転に成功する。
その後はウディネーゼがパワープレイ気味に強引な攻めを続けるものの、吉田を中心としてサンプドリアの守備陣が粘り強く跳ね返し、ロスタイムにはサンプドリアがカウンターから4対2の場面を作るが決めきれず、そのまま2-1で試合終了。
吉田はこの勝利のせいだけではないだろうが、18日に2022年までの契約延長を勝ち取った。1対1でのスピード勝負では厳しいが、ゴール前でのカバーリングやハイボール争いはまだまだ一線級で通用している。