「自分たちの強みを信じた名古屋、最後に幸運が降りかかりACL圏内へ」J1第27節 名古屋グランパス-FC東京

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両チームともに優勝の可能性は消失した状態ではあるものの、天皇杯やACL出場権を争う上でどちらも負けられない試合。名古屋は金崎と山崎が欠場、阿部の1トップに2列目が前田、ガブリエル・シャビエル、マテウスが入った4-2-3-1。東京はアダイウトン、レアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラの外国人3トップを並べた4-3-3のフォーメーション。

試合は、ホームの名古屋がややボールを支配している様子だが、ほとんどどちらにも決定機が生まれないまま時間が経過、ようやく前半30分にカウンターから左サイドを抜け出したマテウスがシュート、東京GK波多野が弾いたボールを稲垣がシュート、これは森重が足に当てて何とか防ぐ。

後半は前半とは逆に東京の押し上げが鋭くなり、何度か良い形を作った後、後半21分には阿部が左サイドからシュートも名古屋GKランゲラクが弾き出す。しかし名古屋もすかさず盛り返し、36分には右サイドから前田がPA内に切れ込んで森重が足を出したところで倒れ、PKかと思われたがシミュレーションの判定。

その後は、中盤にスペースが空いて両チームともにゴール前でのシーンが多くなるが、どちらも決定機が作れずこのままスコアレスドローで終わるかと思われた後半ロスタイム3分、マテウスが右サイドから切り返してシュートを放つと、体を投げ出した高萩の手に当たってPKの判定、これをマテウス自身が決めて名古屋が先制、そしてすぐに試合終了のホイッスル。これで名古屋はFC東京を順位で逆転、ACL圏内の3位に浮上した。

お互い守備に強みを持つチームらしく、盾と盾のぶつけ合いのような内容になったが、東京は攻撃の狙いが不明確でカウンターもあまり機能しなかった。永井を先発にしてカウンター狙いに絞ったほうが良かったのではないか。名古屋も金崎という前線で基点になる選手が不在の中、守備を徹底させて粘り強く戦った事が勝利に繋がったと言える。

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