久保が加入したビジャレアルと、岡崎が所属する昇格組のウエスカが対戦する日本中が注目するリーガエスパニョーラの開幕戦。岡崎は4-3-3の1トップで先発、ビジャレアルは4-4-2で久保はベンチスタート。
試合は序盤からホームのビジャレアルがボールを支配。エメリのサッカーはサイドを中心として時折2トップが中盤に落ちてビルドアップ、ニアゾーンに選手が入ってラストパスを狙うスタイルが見えるのだが、まだコンビネーションが手探りでスピード感にやや欠ける印象。
ウエスカは試合開始からほとんど前線にボールが届かない展開が続いたが、前半30分過ぎからようやく中盤でボールが持てるようになると、42分に岡崎が中盤でのポストから上手くターンして繋ぐと、そこから右へと大きく展開、フリーで走り込んだマフェオがトラップで相手を交わし、ファーにコントロールされたシュートを流し込んでウエスカが先制する。
その後はビジャレアルの圧倒的なペースになるが、パコ・アルカセルは決定機に決めきれず、嫌な流れになったと思ったら、後半23分にPA内のヘッドからマフェオの手にボールが当たったとVARで判定されPK、ジェラール・モレノが決めて同点。
そして後半30分に、いよいよ久保がパコ・アルカセルと交代してトップ下に入り、すぐボールに触って倒れるがファールを取ってもらえず。次にヒールでマークを剥がしてボールを捌く。ロスタイムに久保は2度ファールを受け、FKを蹴るもGKがキャッチ。
5分には左サイドからこぼれ球を強烈なシュート、6分に右サイドでのターンから中に切れ込むところで倒されロスト、カウンターを食らうが何とか失点を免れそのまま1-1のドローで試合終了。
岡崎は、後半8分に右サイドからのクロスをニアに外した彼らしいダイビングヘッドはあったものの、アルビオルとトーレスの2人に常時挟まれて前線での基点にはなれず。主に守備でプレスに走り回る役割だった。やはり1部だと孤立する時間が多くなって、今期は我慢する時間が長くなりそうだ。
久保は強引なプレイが多く、ロストも少なくなかったので世間の声はイマイチだが、思ったよりもボールに絡めていたし、全般的に無難な選択をする選手が多かったビジャレアルにあって、ある意味アクセントになっていたように思う。左SHで先発したモイ・ゴメスがあまり目立たなかったので、次節先発もあり得るんじゃないだろうか。