「最後に全盛期に近いプレイで出し切った内田篤人」J1第12節 ガンバ大阪-鹿島アントラーズ

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先週末に鹿島の内田篤人選手が突然の引退発表、期せずしてラストゲームになってしまったガンバ戦。内田はベンチスタートで、4-4-2の定位置である右SBには広瀬がスタメンに並んだ鹿島に対し、ガンバはパトリックと宇佐美が2トップに並び、CBのセンターには元鹿島の昌子が入った3-1-4-2の形で迎え撃つ。

試合は、内田を勝利で送り出したい鹿島が意欲的な攻撃を見せ、前半5分までにシュートを2本繰り出す。しかし前半6分に左サイドから倉田が抜け出し、折返しに対して杉岡の詰めが甘く、小野瀬がほぼフリーで押し込みガンバが先制する。

前半15分、広瀬がクロスに飛び込んだ際に怪我を負ってしまい、内田がスクランブルで投入、三竿がキャプテンマークを内田に渡す。すると19分には内田からエヴェラウドに縦パス、それがファールを誘ってFKから和泉がシュートする。

さらに前半36分、鹿島がボールを奪ってショートカウンター、左からエヴェラウドが放ったシュートはガンバGK東口が防いだが、こぼれ球を和泉が反応するもシュートは右へ外してしまい、また鹿島は決定機を得点に繋げられない。

内田は、前半38分に全盛期を思わせるタイミングの良いオーバーラップからクロスを上げるも、直後にはCKからボールを拾った宇佐美をスライディングで倒してイエローカードを受けてしまう。

後半立ち上がりも鹿島は内田が良くボールに触り、6分にはアラーノが切れ込んでのシュートも東口がセーブ。ガンバも8分にロングボールの競り合いから抜け出し、サイドに流れてのシュートも鹿島GK沖がセーブ。11分には内田のロングパスから落としたボールをエヴェラウドがシュートも三浦がクリア。

ガンバは後半20分に宇佐美を下げて高尾を入れ、5-4-1の形でカウンター狙い、25分に狙い通りにクロスを小野瀬が合わせるも沖がファインセーブ。38分にはアデミウソン、山本を入れて完全に守り切る体勢を固めるガンバ。

終盤は内田が常時高い位置を取って精度の高いクロスを上げ続けるが、ガンバの集中力は最後まで衰えず、このままガンバの勝利で終わるかと思われたロスタイム5分、内田からの展開から荒木がクロス、中で犬飼が頭で押し込み同点、そして試合終了。

内田は試合後のセレモニーで、「日々練習していく中で体が戻らないことを実感し、このような気持ちを抱えながら鹿島でプレーすることは違うんじゃないか、サッカー選手として終わったんだなと考えるようになりました。」と語っていたが、この試合のプレイは全盛期を思わせるようなタイミングの良いオーバーラップ、クロスの切れ味を見せてくれた。

が、全力プレイの後は辛そうにペースを落としていたので、やっぱり限界なんだなと現実を直視せざるを得なかったね・・・本当にお疲れ様、また別の形でピッチに戻って来る時を待ってます!

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