「試合巧者セビージャ、タレントで上回るインテルを下して6度目の栄冠」UEFAヨーロッパリーグ決勝 セビージャ-インテル

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ドイツのケルンで行われたヨーロッパリーグの決勝。インテルは3-1-4-2のフォーメーションでラウタロとルカクを並べた2トップ。セビージャ形的には4-3-3だが、1トップのデヨングが事実上のゼロトップの働きをする形。

前半3分にルカクが右サイドを抜け出し、ジエゴ・カルロスが後ろから抱えてPKの判定、ルカクが左に決めてインテルが先制する。が、セビージャも12分に右SBヘスス・ナバスからのクロスをデヨングが中で合わせて同点に追いつく。

その後は予想通りセビージャがボールを保持し、インテルは守備時にWBが自陣に下がった4-4のブロックを作り、2トップにボールを素早く送ってカウンターを狙う流れ。

次に試合が動いたのは前半33分、バネガのFKにデヨングが上手くゾーンの外側に流れ、フリーの状態で浮いたヘディングをファーに流し込んで2点目。しかしインテルもそ直後に同じようなFKからゴディンがDFと競り合いながらヘディングを決めてまた同点に。

後半はセビージャがインテルのWBにマークを付け、サイドからの組み立てを封じ込める。が、20分にポストからのパスに抜け出したルカクがGKと1対1になるが、ここはセビージャGKヤシンが前に出てファインセーブ。

その後は膠着状態に陥っていたが、またセットプレイで試合が動く。後半29分にヘスス・ナバスが右サイドでドリブル、後ろからガリアルディーニが引っ張って得たファールから、バネガのFKをインテルがクリアしたボールを、ジエゴ・カルロスがバイシクルシュート、コースはやや外れていたがルカクが足を出してオウンゴールになってしまい、セビージャが再びリード。

インテルはここでラウタロ、ダンブロージオ、ラウタロを下げてアレクシス・サンチェス、モーゼス、エリクセンの3人を一気に投入、フォーメーションを1トップのルカク、2列目にサンチェス、エリクセン、モーゼスを並べた4-2-3-1へ変更する。

エリクセンは左右のスペースに流れてボールの基点となり、早速インテルはモーゼスの突破から最後はアレクシス・サンチェスがシュートもクンデがワイン際で何とかクリア、ロスタイムは同じように右でエリクセンが絡み、クロスをニアでカンドレーヴァが合わせるもヤシンに防がれる。

しかしインテルの猛攻もここまで。あとはセビージャが上手くファールをもらうなどしっかり時間稼ぎ、6分の長いロスタイムも試合は動かず3-2で試合終了、実にUEFAカップ時代を含めると6度目となるヨーロッパリーグ優勝を飾った。

インテルはルカクがボールを引き出すプレイで貢献していたのに対し、ラウタロはほとんどボールタッチが無くてDFに抑えられていたのが誤算。後半にエリクセンをトップ下に入れてからサイドを上手く使えるようになっていたので、もっとコンテ監督は早く手を打つべきだった。

逆にセビージャはセットプレイで効率よく得点を重ね、リードしてからは上手く時間稼ぎをするなど試合巧者ぶりが際立った。来年こそはチャンピオンズリーグでの躍進が目標、リーグでも久保にとって強敵になるだろう。ともかく優勝おめでとう!

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