ベスト16の第1戦から、実に5ヶ月ぶりに再開したチャンピオンズリーグ。ベスト8からはポルトガルでの集中開催になったために、今節がホーム・アンド・アウェーで行われる最後の試合。
レアルアウェイで2-1とリードをしたシティは、ジェズスとスターリングの2トップに、フォーデンがトップ下に入った4-3-1-2、レアルはキャプテンのセルヒオ・ラモスが出場停止で、CBはヴァランとミリトンの組み合わせになり、攻撃陣ではヴィニシウスがベンチで、ベンゼマ、アザール、ロドリゴを配した4-3-3の形でスタート。
試合は両チームとも非常に慎重な立ち上がりとなるが、シティのほうが前からプレスを仕掛け、レアルは自陣でしっかり組み立ててはいたのだが、10分にヴァランがジェズスにボールを奪われ、ラストパスをスターリングが決めてシティが先制する。
レアルもようやく前半22分に、アザールのパスからベンゼマが反転シュートもシティGKエデルソンがファインセーブ。しかし28分、右サイドでパスを受けたロドリゴが絶妙なアウトサイドでのセルフパスで抜け出し、柔らかいクロスをベンゼマがヘディングで押し込みレアルが1点を返す。
後半早々、デ・ブライネからスターリングに絶妙なスルーパスが通るが、クルトワが落ち着いてセーブする。その後はレアルがボールを保持する流れになるが、9分にはシティがカゼミーロのミスパスからスターリング、20分にはジェズスが反転からシュートという決定機を作る、
そこまで何とかシティの攻撃を耐えていたレアルだったが、後半24分にヴァランがロングボールの処理を誤り、頭でGKに返したボールがジェズスへのラストパスになってしまいシティが2点目。
残り8分でレアルはヨビッチ、バスケス、バルベルデを一気に投入するが、戦況は変えられず4分のロスタイムも決定機は作れず2-1で試合終了、アグリゲートスコアでも4-2でシティを上回る事は出来ず、レアルはリーグ優勝をしながらチャンピオンズリーグはベスト16で敗退してしまった。
結果的にはヴァランの2つのミスから失点だったが、内容的にはシティが上回っていた。レアルはキャプテンの不在が大きかったが、アザールの存在感が薄くて攻撃の怖さがあまり無かった。ベイルが不在な上、ドリブルが武器のヴィニシウスを起用しなかったジダン監督の采配に各方面から疑問が出ているが、それも頷ける内容だったと言える。