「長谷川監督は、敗因をコロナのせいにしてはいけない」J1第8節 FC東京-サガン鳥栖

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FC東京はまだJ1未勝利の鳥栖と対戦。東京は永井とディエゴ・オリヴェイラの2トップの4-4-2だが、レアンドロが高い位置を取って3トップに近い形。対する鳥栖は4-4-2のフォーメーション。

試合はまず鳥栖が石井、小屋松のドリブルで攻勢を仕掛けるが、東京はカウンターからレアンドロ、ディエゴ・オリヴェイラのシュートで決定機を作る激しい展開で始まる。

先制したのは鳥栖。前半30分に右サイドからの展開でクロスを内田がシュートも上手く当たらずスルーの形になり、裏にいた石井がゴールを決める。

全体的に間延びして中盤を鳥栖に支配される時間が長かった東京だが、前半30分にゴールやや右の位置でファールを得ると、鳥栖GK高丘の手を弾く直接FKを決めて同点に追いつく。しかし鳥栖も、43分に森下が強烈なミドルシュートを決めてお返し。

後半は序盤から東京が攻勢を仕掛けるが、鳥栖は後半11分にCKのサインプレーで松岡がシュート、東京がクリアしそこなったこぼれ球をチョ・ドンゴンがオフサイドギリギリの位置で押し込み3点目。

当然、東京はさらに前がかりになるのだが、個人に頼った強引な攻めが多くて、人数をかけて守る鳥栖の守備を崩せず、24分に東京は永井に代えて長身の原を投入、36分には原のヘディングからゴールが決まったように見えたが内田がオフサイド。

鳥栖は35分に3人を一気に投入、前線からのプレスを強化して時間を消費するも、東京は後半41分にクロスをGK高丘がハンドオフ、真上に上がったボールに高丘が触れず、最後は競り合った原の体に当たってゴールイン。

その後はアルトゥール・シルバの惜しいミドルなど東京が最後まで猛攻を仕掛けたのだが、そのまま試合は動かず2-3で終了、鳥栖が今シーズンJ1初勝利を飾った。

当日の午後に鳥栖の選手に発熱者が出たという報告を受けたことを受けて、長谷川監督が試合後のインタビューで「全員がPCR検査をやって陰性なら安心できるが、それが担保できない中で試合をやらせるのは考えてもらいたい」と語っていたが、まだそういう認識が普通なんだなとガックリした。

新型コロナウイルスの性質上、発熱が無くても感染はあり得るし、PCR検査では7割程度しか感染者を補足できないと言われている。例え再検査をしても、昨日陰性だったのに今日は陽性という可能性も十分あるわけで、「これをやったから安心」は存在しない。

現在のJリーグは、ある程度感染のリスクを許容した上で実施されているという事を、選手や監督含めてクラブ全体できっちり認識を共有すべきだろうと思う。

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