「吉田がワールドクラスにやられるのはお約束なのか」イタリア・セリエA第37節 サンプドリア-ACミラン

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既にセリエA残留を決めている15位サンプドリアのホーム最終戦は、ズラタン・イブラヒモビッチ率いる5位のミランとの対戦。吉田はこの試合も4-4-1-1の右CBとして先発。

4分に右サイドをあっさりレビッチに破られ、クロスに対して中のマークがずれ、イブラヒモビッチにヘディングを叩きつけられ先制点を献上。その直後も同じように右から崩され、決定的なシュートを打たれてしまう。

その後は吉田のビルドアップを中心に良い形を何度か見せるのだが、ミランの守備も寄せが速くてゴール前でフリーになるような場面をなかなか作らせてもらえない。前半終わり頃には連続クロスで畳み掛けるが、ミランの守備は集中力が崩れない。

後半早々にもPAすぐ外でFKを得ると、クアリアレッラのキックはミランGKドンナルンマが弾き、正面にこぼれたがコリーがフリーなのに押し込めず、逆に7分、イブラヒモビッチの折返しをハカン・チャルハノールが押し込み、一度はファールを取られたがVARでゴールが認められ追加点。13分にもカウンターから数的優位を作られイブラヒモビッチにサクッと決められる。

ミランはイブラヒモビッチがピッチのいろんな場所に動いてボールをキープ、その動いたスペースにレビッチ、チャルハノール、サレマーカーズの2列目が自由に飛び出し、そこにイブラヒモビッチから的確にパスが渡る攻撃は、手がつけられない破壊力を生み出している。

サンプドリアは25分にクロスをドンナルンマが手に当て、裏にこぼれたボールをフリーでシュートも枠に飛ばせず、ミランとの決定力の差は残酷なほど。それでもようやく33分にお情けのようなPKをもらったが、マローニのキックはドンナルンマにストップされる。

ようやく後半42分、それまで絶好期にことごとく決められなかったサンプが、高い位置でボールを奪った後に19歳のノルウェー人アスキルセンが見事なミドルシュートで1点を返すが、ロスタイムにミランはレオンのゴールで4点目のダメ押し。吉田もコースを切りに行ったが寄せが一歩甘くて防げなかった。

前回のクリロナ相手もそうだったけど、基本的に吉田の動きはカバーリングに特化されていて、1対1で止めきる守備じゃないんだよね。ビルドアップ能力があるのでプレミアの中堅としてなら許されるかもしれないけど、セリエのDFとしてはちと物足りないのは確か。オフシーズンにそこをラニエリ監督からしっかり学んで欲しいところだね、

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