「孤立の冨安はレビッチに完敗、ゴラッソでなんとか一矢を報いる」イタリア・セリエA第34節 ACミラン-ボローニャ

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イタリアのセリエAも残すところ5試合。ボローニャはヨーロッパリーグ圏を狙っているミランと対戦。

ミランはあのイブラヒモビッチが1トップに入り、好調のハカン・チャルハノールがトップ下、元フランクフルトのレビッチが左SHに入った4-2-3-1、ボローニャは冨安が右SBに戻り、1トップがこの試合はサンタンデール、2列目はいつものサンソーネ、ソリアーノ、オルソリーニを並べた4-2-3-1でスタート。

試合はホームのミランがボローニャを序盤から圧倒、10分にレビッチの対応でダニーロが釣り出され、冨安が中に入ったがクロスをイブラヒモビッチがスルー、裏にいたサレマーカーズがあっさり押し込みミラン先制。

その後もミランは守備から攻撃への転換が早く、ミランのSHレビッチとSBテオ・エルナンデスが一緒に上がって来たりするので、冨安がどちらを見るか右往左往するぐらいに、守備陣にとっては常時数的不利の状況に持ち込まれてしまう。

すると前半23分、テオ・エルナンデスのオーバーラップに珍しくオルソリーニが付いて行ったのだが、足に当たったボールがGKへのバックパスのようになってしまい、GKスコルプスキがクリアしたボールをハカン・チャルハノールが決めて2点目。

そこからはようやくボローニャが少しボールを持てるようになり、前半30分にはミランゴール前でのFKを得るも決められず、37分にはオルソリーニのPA内突破からクロスも合わせることが出来ない。

しかし前半44分、スルスルと右サイドをオーバーラップした冨安がソリアーノからの縦パスを受けると、そのままカットインから左足で豪快なミドルをゴール左隅に突き刺し、ボローニャが1点を返して前半を終了する。

後半、ボローニャはオルソリーニの角度の無いところからのシュートなどで良い入りを見せたかと思ったが、4分にベナセルの攻撃参加にソリアーノが振り切られて3点目を奪われると、11分にはレビッチの動きに冨安が翻弄され、ハンドオフで体勢を崩されたスキに4点目のゴールを奪われる。

ボローニャはここで冨安とダニーロを下げてサブに交代、事実上の白旗を挙げる。それでも後半31分にボローニャはPA内でドンナルンマのバックパスのハンドによって間接FKを得るも、サンタンデールのキックはドンナルンマに当たってノーゴール。

そして後半ロスタイム、ミランがショートカウンターから最後はカラブリアが押し込み5点目を決めて5-1で試合終了。ボローニャのクォリティや出来がうんぬんよりも、個人と戦術が噛み合ったミランの強さが際立っていた試合だった。

冨安については、セリエA初ゴールとなる見事なゴラッソは決めたものの、前半はオルソリーニが守備に戻らないために、レビッチとテオ・エルナンデスの2人を見る無理ゲーに奔走され、後半はレビッチの狡猾さにやられてしまった。まだまだ勉強が必要である事を痛感されられる試合だったね。

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