長い新型コロナウイルスによる中断から再開したブンデスリーガも、あっという間に最終節。ブービーのブレーメンは、この試合でケルンに勝利が残留の絶対条件で、16位のデュッセルドルフがウニオン・ベルリンに負けるか、ドローの場合は得失点差4をひっくり返さないと、2部への降格が決まってしまう状況。
ブレーメンは、スタメンに復帰したフュルクルクが1トップで、2列目にラシツァと大迫が並んだ3-4-2-1のフォーメーション、ケルンはかつて大迫と良いコンビを組んでいたモデストがトップに入ったこちらも3-4-2-1の形。
試合は、後が無いブレーメンが最初から攻撃に出て、大迫も調子が良いようでバイタルエリアで縦パスを受けてのターンが冴え渡り、自身のシュートも含めて序盤から2度ほど良い形を作る。が、セットプレイの守備は相変わらずで、DFがかぶったところをモデストに至近距離からシュートを打たれるが、GKパブレンカが何とかセーブ。
しかしブレーメンは攻めながらも得点出来ず、嫌な空気が流れ始めた22分、M・エッゲシュタインが放ったシュート性のボールを大迫が足元にピタリと止め、そのまま右足インサイドでファーサイドのネットへ刺さるシュートを決めてケルンが大きな先制点を挙げる。
さらに27分、大迫がポストプレイから左サイドへ展開パス、ラシツァがカットインと見せかけての切り返しからシュート、これがケルンGKホルンの股間を抜けて2点目、30分にはアーリークロスをフュルクルクが足で合わせて3点目。
前半終了時点で、デュッセルドルフがウニオン・ベルリンに0-1でビハインド、これで勝ち点ではブレーメンが逆転。後半開始からブレーメンはフュルクルクに代えてサージェントが1トップに入る。
後半6分、PA右でフリーになっていた大迫がシュートも、飛び込んだ相手の足に当たってゴールをそれる決定機。ここでウニオン・ベルリンが追加点、得失点差でもブレーメンが上回る状況に。
さらに10分、ラシツァのシュートがゴールポストに当たり、跳ね返りを押し込み4点目。13分には今度はラシツァのポストから右へ展開、ゲブレシラシエの折返しを大迫がきっちり決めてドッペルパックの5点目。これでデュッセルドルフは勝つしか無くなった。
ブレーメンは後半17分にカウンターから1点は失ったものの、24分にロングボールをサージェントが競り、こぼれ球をラシツァが粘ってキープ、再びサージェントにパスが通り6点目。2ゴール1アシストの大迫は後半42分に交代、試合はそのまま6-1で試合終了、ブレーメンがプレーオフへと進出する事になった。
翌日、ブンデスリーガ2部の最終節が行われ、プレーオフの相手はハイデンハイムに決まった。日程は7/3にブレーメンホームの第1戦、7/7がハイデンハイムホームの第2戦となった。ブレーメンはここに来て大迫を中心とした攻撃が機能しているだけに、ホームでしっかり得点を重ねておきたいところだ。