「冨安とクリスティアーノ・ロナウドの90分1本勝負、果たして勝利はどちらが手にしたか?」イタリア・セリエA第27節 ボローニャ-ユベントス

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先に行われたコッパ・イタリア決勝でナポリに敗れたものの、リーグでは首位を快走しているユベントスは、再開初戦の対戦はボローニャとのアウェイ戦。ボローニャは冨安が4-2-3-1の右SBで先発、ユベントスは4-3-3で左ウイングにはクリスティアーノ・ロナウドが入り、冨安と完全マッチアップという興味深い対戦。

クリロナは守備に戻らず高い位置をキープ、内側に入ればデ・シリオがオーバーラップしたり、ラビオが中盤からサイドへ出たりと、フォローの動きが分厚く冨安は序盤から厳しい対応を迫られ、7分にはクリロナと対峙するもカットインからシュートを打たれるも、GKスコルプスキが何とか弾く。しかし8分は上手く対応してクリロナからボールを奪う。

ボローニャは冨安がほとんど上がらずDFラインに吸収され、逆サイドのダイクスが上がり目の変則3バック状態で、いつものような冨安が高い位置にボールを持ち上がってビルドアップの起点になるような場面がほどんど無い。

20分、クリロナと冨安が1対1、縦へ抜きにかかるが冨安は追いつき、最後はクロスを上げられるが中で準備をする時間をきっちり稼いだ。しかし23分、ユーベのCKでデンスビルがデリフトのユニを引っ張って倒したとのVAR判定でPK、これをクリロナがど真ん中に決めてユーベが先制する。

25分、珍しく冨安が攻め上がったが、その裏をクリロナに突かれてしまうが相手のミスに救われる。30分、クサビに入ったクリロナに猛然とアタックして冨安がボールを奪う。が、36分にベルナルデスキのノールックヒールからディバラがターン、左足でサイドネットに決めてユーベが2点目。

40分、クリロナと冨安がまた1対1、切り返しから縦への動きに引っかかってクロスを上げられてしまうが、ディバラがシュートミス。44分、冨安が攻め上がったところで奪われ、クリロナに後ろのスペースを使われるが冨安自身が猛然と戻って難を逃れる。

52分、ベルナルデスキがスルーしたボールをPA内でクリロナが受けるが、冨安が読んでいてトラップが流れたところをカット、ピンチを切り抜ける。直後に、冨安が上がったスペースをクリロナに使われるが、冨安が必死で戻ってカバーする。さらにベルナルデスキのシュートがクロスバー、跳ね返りをクリロナが拾ってシュートも枠外に流れる。

60分、ボローニャはCKからボールを奪われるものの、冨安がクリロナにプレスをかけてボールを奪い返し、オルソリーニのミドルシュートに繋げる。63分、冨安がボールを持ってオーバーラップ、今度はクリロナが守備で追いかけ、タックルで逃れる。65分もクリロナとの1対1で冨安がカット。

その後はユーベのペースが落ちて試合は落ち着き、90分にカウンターから冨安が抜かれて最後はクリロナがシュートもオフサイド。ロスタイムにはFKから冨安のヘッドもミートせず、試合は結局0-2で終了。

ユベントスの攻撃での効率性はもとより、何よりボローニャにほどんと決定機を作らせなかった、守備での寄せの速さ、集中力がさすがだった。ボローニャのシュートはミドルやセットプレイばかりで、結局枠内シュートは1本と、攻撃は完全に抑えられてしまった。

冨安は90分を通じてほぼクリロナ番。守備に関しては贔屓目抜きで見ても五分ぐらいにはやれていたかな。それを継続しつつ、いかに攻撃で存在感を見せられるかが今後の目標だろう。

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